「強肴」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2021-03-28

 

「強肴」の意味とは

強肴とは、「しいざかな」と読み、日本料理の懐石料理で、客にお酒をすすめるために献立に加えて出す料理という意味です。

「強肴」の語源

強肴の語源は、「強いてもう一品すすめる肴」です。
もてなす側の亭主が計らいで客にすすめる料理という意味があります。

「強肴」の特徴

懐石料理では、一汁三菜が出された後に、客にお酒をすすめるために出されるのが「強肴」です。
亭主が心配りで客にすすめる料理全般をさし、炊き合わせ物、和え物、揚げ物などが出されることが多いです。

「強肴」の注意事項

「しいざかな」といっても、「魚」に限られたものではなく、お酒に合う珍味を意味する「酒の肴」です。

「強肴」の英語表現

英語では、「side dish to get a person ready for sake」と表現します。
直訳すると「酒をすすめるための料理」という意味です。

「強肴」の表現の広がり

強肴と同じ意味合いで「預鉢(あずけばち)」や「進肴(すすめざかな)」という言葉が用いられることもあります。

懐石料理においては、本来「一汁三菜」で献立が終わり、口の中をさっぱりとさせるために「箸洗い」(食事に使った箸先をお洗いくださいという意味合いが込められている)が出されます。このあと「八寸」を酒の肴にして、亭主と客の間でお酒の杯のやりとりが行われます。

これを「主客献酬(しゅきゃくけんしゅう)」といいますが、箸洗いの前に出す料理には「強肴」や「預鉢」が使われ、酒をすすめるための「進肴」は八寸のあとに出されます。

「強肴」の例文・用例

強肴を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●茶懐石で強肴に酢の物が出された。
強肴でお酒がすすんだ。

SNSでの「強肴」の使われ方

「強肴」の類義語

強肴の類義語は、「進肴(すすめざかな)」「追肴(おいざかな)」「進鉢(すすめばち)」「預鉢(あずけばち)」です。
「進肴」とは、酒をすすめるための肴という意味です。
「追肴」とは、後からさらに追加して出す酒の肴という意味です。
「進鉢」「預鉢」は、亭主が客にすすめる料理のうち、「鉢」に盛り付けて取り箸を添えたものをさします。

「強肴」の対義語・反意語

強肴の対義語・反意語はありませんでした。