「上座」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「上座」の意味とは
上座とは、目上の人やお客様などが座る席のことです。「かみざ」と読むのが一般的です。
座る位置によって敬意やおもてなしの心を表すのは、日本独自の文化といえます。和室や洋室、会議室、車内といったさまざまな場所における「上座」がありますが、ここでは食事の席における「上座」を解説していきます。
「上座」の起源
上座の起源は、「床の間」です。床の間は室町時代にできた住居の様式である書院造に登場したもので、身分の高い貴族が座ったり寝たりする場所のことです。そのため、一段高くなっている床の間を背にするのは最も身分の高い人とされました。敵が入り口から入ってきたときに、地位の高い人が討たれてしまうことを防ぐため、入り口から一番遠いところに座ったという説もあります。
場面に応じた「上座」の位置
和室の場合は、床の間に一番近い場所が上座です。
カウンター席の場合は、基本的に出入り口から一番遠い奥の席が上座です。ただし、寿司屋の場合は大将の前を最も上座として案内します。
西洋料理店などテーブル席の場合も、入り口から一番遠い席が上座です。また、背面に壁がある席の場合は、壁側が上座です。
中華料理店のように円卓席の場合も出入り口から一番遠い席が上座です。
「上座」の語源
席順マナーは、飛鳥時代に遣唐使を通じて中国から伝えられたと言われており、「上座」という言葉も中国から伝わったとされています。古代中国では、上座は最も身分の高い人が座る席を指していました。日本では身分だけでなく、年齢や経験などによっても決まるようになりました。
「上座」の例文・用例
上座を使った例文・用例を紹介します。
●初めての接待で上座を間違えないように、事前に店を訪れて確認しておいた。
●主役を上座に案内した。
SNSでの「上座」の使われ方
「上座」の類義語
上座の類義語はありませんでした。
「上座」の対義語・反意語
上座の対義語・反意語は「下座(しもざ)」です。下座とは、上座に座る人をおもてなしする人が座る席のことです。