「濃茶」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「濃茶」の意味とは
濃茶とは、お湯の量に対して多めの抹茶を用いた、とろみのある抹茶のことです。読み方は「こいちゃ」です。
「濃茶」の特徴
茶道では一般的に、「碾茶(てんちゃ)」という蒸し製緑茶を粉末にした「抹茶(まっちゃ)」にお湯を加えたものを用います。
抹茶をお湯に溶かすことを「お茶を点てる(たてる)」といいますが、これは主にサラサラとした「薄茶」に用いる表現で、とろみのある濃茶の場合は「練る」と表現されます。
薄茶は茶杓1杯半の抹茶に多めのお湯を加えるのに対し、濃茶は茶杓山盛り3杯に少なめのお湯を加えて練ります。
「濃茶」に使われる抹茶
濃茶は多めの抹茶を使うため、お茶本来の甘みやコクなどが楽しめるように、高級な抹茶が使われます。
お茶の古木(老木)に新芽が出たら覆いをかぶせ、直射日光を遮った状態の若芽を採取し、これを蒸して乾燥してから茶臼でひいたものを用います。
「濃茶」と茶道
高級な抹茶を使用することからも、濃茶は茶道において大切なおもてなしと位置付けられています。薄茶の席が談笑しながら進むのに対し、濃茶は静かに厳かに振る舞われます。
また、薄茶は一人に一つの茶碗で提供されるのに対し、濃茶は客の人数分(通常は5人程まで)を一つの茶碗で練り、まわし飲みをするのが正しい作法となっています。
「濃茶」を使ったお菓子
近年では濃茶は、市販のお菓子にも使われています。
濃茶を加えて作られたチョコやアイス、焼き菓子やプリンなど、様々なお菓子が販売されており、コンビニやスーパーでも手軽に購入することができます。
お茶のほろ苦さや甘みを感じられ、高い人気があります。
「濃茶」の例文・用例
濃茶を使った例文・用例を紹介します。
●濃茶のソフトクリームがある!さすが宇治市だね。
●濃茶は飲んでみると甘みがあって美味しいね。
SNSでの「濃茶」の使われ方
「濃茶」の類義語
濃茶の類義語は、「お濃(おこい)」「お濃茶(おこいちゃ)」です。
こちらも濃茶と同義で使われています。
「濃茶」の対義語・反意語
濃茶の対義語は、「薄茶(うすちゃ)」「お薄(おうす)」です。
サラサラとした抹茶で、現代の茶道においては一般的にこちらが用いられます。濃茶よりも手頃で安価な抹茶が使われ、苦みや渋味が強いのが特徴です。