「煮殺す」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「煮殺す」の意味とは
煮殺すとは煮物を煮すぎてしまい、食材の持ち味が消えてしまうことを指す和食用語です。煮物の典型的な失敗例のことを指しています。
しかし、必ずしも失敗というマイナスイメージの意味だけを指すのではなく、単に食材を長時間煮込むことを指して使う場合もあり、敢えて長時間煮込むことが必要な食材に対して使います。
「煮殺す」の語源
「煮殺す」は元々、「熱湯につけて、または水の中に入れ、その水を煮立たせて殺す」という、重罪人に対する処刑である「釜茹で」を行うことを指していました。この処刑は古代中国や16世紀頃の日本で行われていました。現在では、食材をぐつぐつ煮込む様子や、煮込みすぎて失敗する様子を表すようになりました。
「煮殺す」方法とは?
煮殺すと柔らかくなる食材には、例えばタコが挙げられます。
タコには、3分以上煮ると一度固くなりますが、40分以上煮ると再び柔らかくなるという性質があります。そのため、加熱済みで入手したタコが既に固くなってしまっている場合、再び煮込むことで柔らかくさせることができます。落とし蓋をした状態で40分から1時間ほど煮て、火を止めてから冷めるまでそのまま放置しておきます。ある程度タコが柔らかくなってきてから味付けをするのも、柔らかく仕上げるポイントです。
「煮殺す」の例文・用例
✓例文・用例
●カブは煮殺すとドロドロになりすぎて崩れるから、気をつけてね。
●買ってきたタコが固くても諦めないで!煮殺すと子どもでも食べられるようになるかも。
SNSでの「煮殺す」の使われ方
「煮殺す」の類義語
煮殺すの類義語は「煮沸」です。「煮沸」とは「煮えたたせること。ぐつぐつ煮ること」という意味です。
「煮殺す」の対義語・反意語
煮殺すの対義語・反意語はありませんでした。