「卓袱料理」とは?意味と例文が3秒でわかる!
目次
「卓袱料理」の意味とは
卓袱料理とは、長崎で発祥した、和・洋・中の料理が融合した宴会料理のことです。読み方は「しっぽくりょうり」です。
「卓袱料理」の語源と発祥
卓袱料理の「卓袱」とは、中国で卓を覆う布として用いられたもの、テーブルクロスのことです。そこから、その布で覆われた卓そのもの、さらにそこに並んだ料理のことを指すようになりました。
江戸時代、寛永年間の日本は鎖国政策をとり外国との国交を断絶していましたが、長崎の出島だけは中国やオランダなどとの交流がありました。
そのため、中国や西欧の食文化を日本化した「卓袱料理」が誕生しました。
「卓袱料理」の特徴
日本料理では「膳」と呼ばれる小さな四角いテーブルが用いられますが、卓袱料理では中国料理のように円卓を複数人で囲み、大皿に盛られて並べられた様々な料理を直箸で取り分けて食べるスタイルが特徴です。
現在では料亭や割烹、冠婚葬祭などで食べることができる、宴会料理(コース料理)となっています。
「卓袱料理」のメニュー
コース料理として振る舞われる卓袱料理は、以下のような形式で提供されます。
- お鰭(おひれ)…鯛のヒレが入ったお吸い物。女将の「おひれをどうぞ」という言葉で始まります。
- 小菜…刺身の盛り合わせやからすみ、伊達巻、豆料理などの冷菜
- 中鉢…天ぷらや「パスティラ」と呼ばれるポルトガル伝承のパイ料理など、温かい料理
- 大鉢…季節野菜の煮物など、日本の料理の盛り合わせ
- 水菓子…果物など
- 梅椀…お汁粉などの甘い物
これらを基本形としながら、お店によって様々な特色が見られます。
「卓袱料理」の例文・用例
卓袱料理を使った例文・用例を紹介します。
✓例文・用例
●長崎に旅行に行ったら卓袱料理は絶対食べたいな。
●皿うどんも卓袱料理がきっかけで誕生したと言われているよ。
SNSでの「卓袱料理」の使われ方
「卓袱料理」の類義語
卓袱料理の類義語は、「和華蘭(わからん)料理」「長崎料理」です。
和華蘭料理は、和(日本)・華(中国)・蘭(オランダ)のそれぞれの食文化が融合していることからこのように呼ばれることがあります。
長崎料理は発祥した地名に由来します。宴会料理ではありますが、郷土料理という位置付けでもあります。
「卓袱料理」の対義語・反意語
卓袱料理の対義語・反意語はありませんでした。