「分子標的薬」とは?意味と例文が3秒でわかる!

「分子標的薬」の意味とは

分子標的薬とは、特定の標的分子を選んで攻撃する薬のことです。従来の薬は、正常な細胞にも対しても攻撃してしまうのに対し、分子標的薬は、病気の原因に関わる特定の分子に対して攻撃します。
より精度が高く効率的に病気を治療できるメリットがあり、主にがん治療に用いられます。一般的に吐き気や腎臓に対する副作用は少ないとされていますが、抗がん剤とは異なる副作用が出現することが分かっています。

「分子標的薬」の語源

分子標的薬は、特定の「分子」を選んで「標的」とし、攻撃する「薬」であることから、その名がつけられています。

「分子標的薬」の種類

分子標的薬には「小分子化合物」と「抗体薬」の2つの種類があります。

「小分子化合物」は分子標的薬のうち、薬の成分となる物質が小さいものです。標的とされたタンパク質以外のタンパク質にも影響を及ぼすことがあるため、皮膚の症状や薬剤性肺炎、下痢、肝機能障害など、さまざまな副作用が出ることがあります。

「抗体薬」は抗体を使った薬で、多くは点滴で治療します。がん細胞を直接攻撃するものと、がん細胞の周りの環境に働きかけて作用するものとがあります。治療の初期にインフルエンザのような症状の副作用が出ることがあります。

「分子標的薬」服用時の注意点

分子標的薬は従来の抗がん剤と比較すると、正常な細胞へのダメージが少ないですが、稀に命に関わる重大な副作用が出る場合もあります。また、分子標的薬の種類によって、標的となる分子が異なるので、副作用のパターンもその分多く存在します。

服用の際に医師や薬剤師との十分な相談が必要なだけでなく、副作用が日常生活に支障が出るほどひどいときには、それを和らげるための治療が必要な場合もあります。

「分子標的薬」の例文・用例

分子標的薬を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

分子標的薬の開発は1990年代に始まった。
分子標的薬による治療を続けるかどうかは、医師との相談が必要だ。

SNSでの「分子標的薬」の使われ方

「分子標的薬」の類義語

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「分子標的薬」の対義語・反意語

分子標的薬の対義語・反意語はありませんでした。

医療用語

Posted by 亜樹南川