「下顎挙上法」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「下顎挙上法」の意味とは
下顎挙上法とは、救命処置の際に用いられる、下顎を持ち上げて行う気道確保の方法のことです。読み方は「かがくきょじょうほう」です。
「下顎挙上法」のやり方
病気や事故などが原因で意識を失ったり、呼吸や心肺機能が停止した際には「気道確保」「人工呼吸」「心臓マッサージ」といった救命処置が行われます。
下顎挙上法はこのうち「気道確保」の方法の一つで、以下のような手順で行われます。
- 傷病者の頭側に周り、両手で顔をはさみ固定する
- 両手の中指、薬指、小指を顎の曲がる部分に置く
- 親指で口を開け、受け口になるように下顎を上に持ち上げる
意識を失うと舌が喉の奥に落ちるなどして窒息の危険が高まるため、このように気道確保をする必要があります。
下顎挙上法を行い呼吸ができるようになれば、下顎を前に突き出したまま横向きに寝かせる「昏睡体位」をとらせて救急車の到着を待ちます。
気道確保を行っても呼吸が戻らない場合は人工呼吸をする必要があり、それでもなお意識が戻らない、顔色が良くならないという場合は心臓マッサージを行います。
「下顎挙上法」のメリット
下顎挙上法の特徴として、頭を後ろに反らせないで気道確保ができるというメリットがあります。
そのため、首(頸椎)を強く打って損傷がある場合や、倒れた際の目撃者がおらず状況がわからない場合などに適した気道確保の方法になります。
また、下顎挙上法であれば乳児に行うことができるというメリットもあります。
「下顎挙上法」の例文・用例
下顎挙上法を使った例文・用例を紹介します。
●下顎挙上法の方法をこの講習でしっかり学びましょう。
●頸椎損傷の疑いがあるので下顎挙上法で気道確保しよう。
SNSでの「下顎挙上法」の使われ方
「下顎挙上法」の類義語
下顎挙上法の類義語は、「頭部後屈顎先挙上法」です。
主な気道確保のもう一つの方法で、読み方は「とうぶこうくつあごさききょじょうほう」です。
片手を額に当て、もう片方の手の人差し指と中指を顎先の骨に当てて持ち上げるという方法で行われます。
「下顎挙上法」の対義語・反意語
下顎挙上法の対義語・反意語はありませんでした。