「抗ウィルス作用」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「抗ウィルス作用」の意味とは
抗ウィルス作用について解説します。「ウィルス」とは、"他生物の細胞を利用して自己を複製させる、極微小な感染性の構造体(Wikipediaより引用)"とあり、そして「抗う」は争う。抵抗するという意味です。つまり抗ウィルス作用とは体の中に入った感染性のウィルスに対し抵抗する作用という意味になります。
「抗ウィルス作用」と「抗菌作用」の違い
まずは”菌”と”ウィルス”の違いについて解説します。
菌とウィルスの概要
”菌”(細菌)とは、単細胞生物の一種で一つの細胞から成り立っています。細菌は人間の皮膚の表面から体内、あらゆるところに存在しています。
細菌には良い作用を促すもの(納豆菌やビフィズス菌など)ものもあり、逆に体内に入り込むと病気の原因となったりして有害なもの(黄色ブトウ球菌や結核菌など)もあります。
”ウィルス”とは細菌よりも小さくてタンパク質の殻の中に核酸がはいったものです。分類は微生物になりますが、細胞を持たないため、生物ではないとされることもあります。
次に大きさの比較をしてみます。
菌とウィルスの大きさ
細菌……約1~10μm(マイクロメートル)
ウィルス……約数十~数百μm(マイクロメートル)
”ウィルス”は、目に見えない細菌の大きさからさらに100~1000分の1の大きさしかありません。
感染や増殖のしかたの違い
細菌もウィルスも生き物に感染し増殖していく印象がありますが両者は増殖の方法が大きく異なります。それぞれ解説します。
細菌……自ら増殖できる。生物に感染すると、細胞分裂しながら自己増殖し細胞に侵入、あるいは毒素をだすことにより細胞を傷つけて病気を引き起こします。
ウィルス……自己増殖ができない。感染すると細胞に入り込みDNAまたはRNAの増殖機構を利用して増殖していきます。
治療法について
細菌感染で病気を発症したときには抗菌薬(抗生物質)による治療が可能ですが、ウィルスには効果がなく、ではウィルスに対する抗ウィルス薬は種類が非常に少なく、ごく一部のウィルスに効能(インフルエンザ、口唇ヘルペス)が見られるものしかありません。
抗ウィルスと抗菌の違い
抗菌とは……細菌を長時間増やさないようにすること(抗菌製品技術協議会による)。
抗ウィルスとは……ウィルスを不活性化させること。生物の細胞に侵入して増殖機能を失わせることにより活動を停止させます。
「抗ウィルス作用」の特徴
アルコール(エタノール)や次亜鉛素ナトリウムを含む消毒剤を使用し、ウィルスの外部組織を破壊することで活動を停止させて不活性化するのが一般的です。
「抗ウィルス作用」の例文・用例
抗ウィルス作用を使った例文・用例を紹介します。
●毎朝学校で手のひらをアルコール消毒することで、抗ウィルス作用を期待していた。
●抗ウィルス作用のある消毒液を使用していないとウィルス感染が心配です。
SNSでの「抗ウィルス作用」の使われ方
「抗ウィルス作用」の類義語
「抗ウィルス作用の類義語はありませんでした。
「抗ウィルス作用」の対義語・反意語
「抗ウィルス作用の対義語・反意語はありませんでした。」