「せん妄」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「せん妄」の意味とは
せん妄とは、病気や薬の影響で、一時的に意識障害や認知機能の低下が起こることをいいます。せん妄は一般的に突然始まり、数時間から数日間かけて進行し、その症状は時間が経つと元に戻ります。
どの年齢の人にも起こる可能性がありますが、特に高齢者に多く見られます。高齢者は薬剤に敏感になっていることや脳細胞の数が減少していることから、せん妄が起こりやすくなっています。
「せん妄」の語源
「せん妄」の「せん(譫)」は「うわごと」、「妄」は「でたらめ」を意味する漢字です。そのため、「意味不明のことを言い出すこと」を意味します。
認知症との違い
認知症では主に記憶力に障害が出るのに対し、せん妄では主に注意力に障害が出ます。また、認知症は徐々に症状が現れるのでいつから始まったのかがはっきりと分からないことが多いですが、せん妄は突然発生し、いつから始まったのかが明確です。認知症は症状がずっと続くのに対し、せん妄の症状は時間とともに元に戻ります。
「せん妄」の原因
せん妄の主な原因には次のようなものが挙げられます。
・薬の副作用
・脱水
・脳卒中、認知症、脳炎、髄膜炎、腎不全、腎不全、インフルエンザなどの病気
・加齢
・入院や手術による環境変化
・毒物の摂取
「せん妄」の症状
せん妄の症状には、見当識障害(時間や場所が分からなくなること)、幻覚・妄想、睡眠障害、気分の障害、神経症状があります。
見当識障害
・現在の時間や場所が分からなくなる。
・自分が誰だか分からなくなる。
幻覚・妄想
・実際には存在しない人や物が見える。
・強い妄想を抱く。
睡眠障害
・急に眠くなったり目覚めたりして、昼夜逆転することもある
気分の障害
・物静かで内向的になる場合や、攻撃的になる場合がある。
内向的な人格と攻撃的な人格とが交互に見られる場合もある。
神経症状
・手の震えなどが見られる。
「せん妄」の例文・用例
せん妄を使った例文・用例を紹介します。
●せん妄と認知症を正しく見極める必要がある。
●せん妄は若い人にも起こり得ることを知っておこう。
SNSでの「せん妄」の使われ方
「せん妄」の類義語
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「せん妄」の対義語・反意語
せん妄の対義語・反意語はありませんでした。