「鬱血」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「鬱血」の意味とは
鬱血とは、血流の障害によって、静脈の血が局所的に多く溜まった状態という意味です。
「鬱血」の語源
鬱血の「鬱(うつ)」という字には、「ふさがる」「ふさぐ」といった意味があります。血栓など何らかの原因で静脈が圧迫され、血の通る道がふさがることで起こることから、このように呼ばれています。
「鬱」という字は2010年まで常用漢字ではなかったので、その時の名残から「うっ血」と表記されることもあります。
「鬱血」の特徴
静脈とは体を巡った血液が心臓に戻るための血管ですが、この静脈が何らかの原因で圧迫されたり、心臓の動きが弱まったりすると、鬱血の状態になります。
鬱血の状態が長引くと静脈や毛細血管は膨らみ、皮膚や粘膜が青紫がかった色になります。これが「チアノーゼ」と呼ばれる現象です。
指などをきつく縛ったりするとその部分が変色することがありますが、それも鬱血した状態といえます。
「鬱血」に関連する症状
鬱血に関連する症状をいくつかご紹介します。
鬱血性心不全
心臓疾患などが原因で心臓のポンプとしての機能が弱まり、全身に充分な量の血液が送れなくなった結果、肺などの主要な臓器などで鬱血が見られる状態のことをいいます。
鬱血が起こる臓器によって症状は様々ですが、息切れや手足の浮腫みがよく挙げられます。
肺鬱血
肺から心臓に血液を戻すことができず、肺にある静脈で血液が溜まってしまうことを肺鬱血といいます。
肺鬱血の症状としては、呼吸困難や咳、息切れ、ピンク色の泡状の痰などが見られます。さらに進行すると仰向けでは呼吸が苦しくなるため、座ったまま呼吸した方が楽になる「起坐呼吸(きざこきゅう)」の状態になることもあります。
「鬱血」の例文・用例
鬱血を使った例文・用例を紹介します。
●重い買い物袋で指が鬱血しそうだよ…。
●強い呼吸困難が見られるので、肺が鬱血しているかもしれません。
SNSでの「鬱血」の使われ方
「鬱血」の類義語
鬱血の類義語は、「内出血」「充血」です。
内出血とは、体内の血管から出血しているものの、皮膚の表面には出てこない現象のことです。打撲などによる「あざ」の原因にもなります。
充血とはある部分の動脈の血が異常に増えてしまう現象のことです。例えば目の充血は眼球の血管の血流が増えることによって血管が膨張した結果、赤く見える状態です。
広義では「鬱血」も充血の一種となり、動脈か静脈かという違いになります。
「鬱血」の対義語・反意語
鬱血の対義語・反意語はありませんでした。