「オートノミー」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「オートノミー」の意味とは
オートノミーとは、患者の自主性や自己決定権という意味です。
「オートノミー」の語源
オートノミーは英語で「autonomy」と表記し、「自主性」「自律性」「自己決定権」といった意味を持ちます。
様々な分野に持ち込まれて解釈されている概念ですが、医療の分野においては「自主権」「自己決定権」「身体的自主権」という、権利としての意味合いが強くなっています。
「オートノミー」の特徴
医療においてのオートノミーの基本的な解釈は「人(患者)は自分で自由な意思に基づいて決定することができるべきである」という考え方です。
患者が持つ自分の治療を拒否する権利・選択する権利を尊重する、医療者は患者の最大の利益のために行動する、などの原則が提唱されています。
投薬での治療を続けるのか、手術を受けるのか、長期入院をするか自宅療養をするかなど、治療方針の最終的な決定権は患者側にあるべきという概念です。
これには医療従事者と患者との良好なコミュニケーションが重要だとされています。
「オートノミー」の関連語
オートノミーの概念において重要な関連語についてご紹介します。
インフォームド・コンセント
「納得した上での合意」という意味で、医師が症状や今後考えられることなど患者の身体に起こっていること、治療や薬の内容やその効果や副作用などについてきちんと説明したうえで、納得して患者が治療を始められる、あるいは拒否できるようにするということです。
適切なインフォームド・コンセントには、オートノミーの尊重が不可欠となっています。
シェアード・ディシジョン・メイキング
日本語では「共有意思決定」とも言われ、医療従事者と患者とが、科学的根拠などを共有して一緒に治療方針を決めていくことをいいます。
「オートノミー」の例文・用例
オートノミーを使った例文・用例を紹介します。
●患者のオートノミーの尊重として、インフォームド・コンセントが非常に重要です。
●日本の医療においてのオートノミーについて議論しましょう。
SNSでの「オートノミー」の使われ方
「オートノミー」の類義語
オートノミーの類義語は、「身体的インテグリティ」です。
自分や他者の身体は侵害されるべきではないという考え方です。
「オートノミー」の対義語・反意語
オートノミーの対義語は、「パターナリズム」です。
「父権主義」とも言われ、強い立場の者が弱い立場の意思を問わず介入・支援することを言います。医療においては「強者=医師」「弱者=患者」と置き換えられ、医師が患者のためになるとしてきちんとした患者の同意を得ずに治療にあたることなどをいいます。