「デリツィオーソ」とは?意味と例文が3秒でわかる!
目次
「デリツィオーソ」の意味とは
デリツィオーソとは、甘美に、楽しくという意味の演奏記号です。
「デリツィオーソ」の語源
デリツィオーソの語源は、イタリア語の「delizioso」です。
「とても楽しい、喜ばしい」「うっとりさせるような」といった意味や、「美味しい」という意味でも日常的に使われます。
発想記号(演奏時の心づもりなどを指示する記号。曲想標語)として使われる場合は「甘美な、甘く」「楽しく」と訳されることが多いです。
「甘美」という言葉は、甘い味がして美味しいという味覚的な意味の他に「心地よくうっとりさせること」といった感情的な意味も持っています。
子供がはしゃぎまわるような「楽しさ」というよりは、少し背徳的な、抗えない魅力に吸い込まれるようなゆったりとした心地の「楽しさ」が近いといえます。
「デリツィオーソ」の演奏
デリツィオーソは発想記号のため、その細かな解釈は演奏者や指揮者に最終的には委ねられます。
演奏をしていて、または聴いていてうっとりとなるような、日頃の嫌なことを一時忘れられるようなどこか楽しげな気持ちを表現しながら演奏することが望ましいです。
「デリツィオーソ」の例文・用例
デリツィオーソを使った例文・用例を紹介します。
✓例文・用例
●この曲は全体的にデリツィオーソで演奏しましょう。甘美な心地よさが重要です。
●デリツィオーソの楽しさを表現するために、バイオリンはどのように弾こうか…。
SNSでの「デリツィオーソ」の使われ方
「デリツィオーソ」の類義語
デリツィオーソの類義語は、「ドルチェ(dolce)」です。
こちらは「甘く、柔らかに」「優しく愛らしく」といった意味の指示を出す発想記号です。
ショパンの「ノクターンop.9-2」などにも使われています。
「デリツィオーソ」の対義語・反意語
デリツィオーソの対義語・反意語はありませんでした。