「ヘルスプロモーション」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2021-07-10

「ヘルスプロモーション」の意味とは

ヘルスプロモーションとは、人々が自身の健康をコントロールし、改善できるようにするプロセスという意味です。
これは、日常生活の中で自分自身の健康をより良く管理するための意識と行動の両方を含んでいます。

「ヘルスプロモーション」の発祥

ヘルスプロモーションとは、1986年にWHO(世界保健機関)が提唱した概念です。
カナダのオタワで行われた第1回ヘルスプロモーション会議で新しい考え方として登場したため「オタワ憲章」の中にその定義などについてまとめられています。
その後の2005年にはバンコク憲章でさらに推進されました。これにより、世界中で健康増進の新たな潮流が生まれました。

「ヘルスプロモーション」の特徴

ヘルスプロモーションという考え方において、人の身体や健康というのはただ生きていくことを目的とするのではなく、毎日の生活をより豊かにしていくための資源だとされています。
また、労働や学習、余暇といったあらゆる生活舞台において、すべての人が健やかに過ごすことができるような社会を目標としています。

そのために「当事者の主体性を重視する」「各個人が健康のためによりよい行動をとれるよう環境を整える」ということに重点が置かれているのが、ヘルスプロモーションの大きな特徴です。

「ヘルスプロモーション」の活動

具体的にヘルスプロモーションが目標とする社会を作り上げるために、以下の5つの活動が掲げられています。

  • 健康的な公共政策づくり
  • 健康を支援する環境づくり
  • 地域活動の強化
  • 個人技術の開発
  • ヘルスサービスの方向転換

日本では、ヘルスプロモーションの概念に基づき2003年5月に「健康増進法」が制定されました。健康寿命を延ばすことやQOL(人生や生活の質)の向上を目的としていて、その中では食生活や運動、休息など生活習慣に関わる正しい知識の普及についても触れられています。

各個人が正しい知識に基づいて健康的な生活を目指すことができるよう、政策や環境によって支え、導いていくことがヘルスプロモーションの大切な要素となっています。

「ヘルスプロモーション」の重要性

ヘルスプロモーションの重要性は、個々人が健康に関する正しい知識に基づいて選択を行い、健康的な生活を送ることができるようにすることにあります。

このアプローチは、個人だけでなく、コミュニティ全体の健康向上にも寄与します。政策や環境の整備を通じて、より健康的で持続可能な社会を構築することが、ヘルスプロモーションの究極の目標です。

「ヘルスプロモーション」の例文・用例

ヘルスプロモーションを使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

ヘルスプロモーション活動を通して、国民に正しい健康知識を身につけてもらうことが重要です。
ヘルスプロモーションによって、健康寿命が延びていくこを期待する。

SNSでの「ヘルスプロモーション」の使われ方

「ヘルスプロモーション」の類義語

ヘルスプロモーションの類義語は、「健康教育」です。
個人が健康について正しい知識を獲得し、健康問題に対し積極的に取り組む力を身につけるために援助することをいいます。学校での教育だけでなく、医療現場やメディアを通して正しい知識を啓蒙することも健康教育に含まれます。

「ヘルスプロモーション」の対義語・反意語

ヘルスプロモーションの対義語・反意語はありませんでした。