「ポルタメント」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2021-08-28

「ポルタメント」の意味とは

ポルタメントとは、ある音から別の音に移る際、音を滑らせるように移行していく演奏技法のことです。

「ポルタメント」の語源

ポルタメントの語源は、イタリア語の「portamento」です。
「運ぶ」や「動作」という意味があり、そこから音と音の間を(滑らかに)運ぶ、動いていく演奏技法の呼び方として用いられるようになりました。

「ポルタメント」が使われる分野

ポルタメントは全ての楽器で使えるものではありません。
人の声や、バイオリンなどに代表される擦弦楽器(さつげんがっき:弓などで弦をこすって音を出す楽器)、管楽器ではスライドがついているトロンボーンや、クラリネットなどで使われる演奏技法です。また、日本の楽器では尺八や三味線といったものが適しています。

ポルタメントは、「ドレミファソラシド」の音階の間を刻まずに次の音へ移る技法なので、その楽器が音階でしか鳴らせない場合はポルタメントを使うことはできません。
例えば、ピアノは鍵盤に音階がひとつひとつ割り振られており、その間の音という概念はないため、基本的にはポルタメントでの演奏はできないものとなっています。
ただし、シンセサイザーなどの電子楽器には「グライド」という機能がついており、これによってポルタメントを表現することができます。

「ポルタメント」の楽譜上での表記

ポルタメントは、楽譜に書いていなくても演奏者側の判断で用いることが多いです。
作曲者があらかじめ楽譜上で指示する場合は、2音の間を「スラー」という弧を描く記号で繋ぎ、その上に「port.」と記載されるのが一般的です。

または、ポルタメントが終わる音(到達音)の手前に2度下の音符を小さく書くことで指示する場合もあります。

「ポルタメント」の例文・用例

ポルタメントを使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●トロンボーンのポルタメントの音が心地いいなぁ。
●バイオリンはフレットがないのでポルタメントがしやすいね。

SNSでの「ポルタメント」の使われ方

「ポルタメント」の類義語

ポルタメントの類義語は、「グリッサンド」です。
2つの音を繋げ、滑らせるような演奏技法のことです。
ポルタメントとそこまで厳密な違いはありませんが、こちらはピアノなどにも用いることができます。
その場合は鍵盤の上で指を滑らせて演奏することで、音階ごとの移動が素早くなり、滑らかに聞こえます。

「ポルタメント」の対義語・反意語

ポルタメントの対義語・反意語はありませんでした。