「SIRS」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「SIRS」の意味とは
SIRSとは、全身性炎症反応症候群とも呼ばれ、手術や外傷、感染などに対する身体の防御反応のことです。
「SIRS」の語源
SIRSは「Sytemic Inflammatory Response Syndrome」の頭文字をとって命名されています。
それぞれ「Sytemic=全身」「Inflammatory=炎症」「Response=反応」「Syndrome=症候群」という意味があり、炎症に対する全身の反応という概念そのものを指します。
SIRSは1992年に米国胸部疾患学会と集中治療学会による合同会議によって提唱されました。
「SIRS」の特徴
SIRSは、手術、外傷、感染の他、熱傷や膵炎、大量出血など様々な原因によって引き起こされます。このような原因のことを「侵襲」と呼びます。
SIRSは言い換えると「侵襲によって身体がどのくらい反応しているか」を知るための基準となります。
まず最初の侵襲によって身体の中で防御反応が起こり、白血球の一種である「好中球」が身体を侵襲から守ろうと準備します。この状態で再度侵襲を受けると免疫細胞から「炎症性サイトカイン」というタンパク質が局所的に放出され、肺や肝臓といった臓器にいる好中球がその臓器を攻撃してしまい、多臓器不全に陥ることがあります。
このサイトカインの増加が「SIRS」の状態であり、早期にSIRSと診断し離脱できるよう対処することが多臓器不全を未然に防ぐために重要であるとされています。
「SIRS」の診断基準
以下の中で2項目が当てはまると「SIRS」と診断されます。
- 体温が38℃以上、または36℃以下
- 脈拍が1分間に90回以上
- 呼吸が1分間に20回以上、または二酸化炭素分圧が32mmHg以下
- 白血球数が12,000/mm3以上または4,000/ mm3以下、または未熟型白血球が10%以上
SIRSの状態になると、30%の患者がショック状態になるとされています。
また、感染症によるSIRSは「敗血症」と呼ばれ区別されています。
「SIRS」の例文・用例
SIRSを使った例文・用例を紹介します。
●SIRSかどうかをまずは急いで診断してみましょう。
●SIRSから早急に離脱できるように治療に当たります。
SNSでの「SIRS」の使われ方
「SIRS」の類義語
SIRSの類義語は、「全身性炎症反応症候群」です。
こちらはSIRSを日本語に訳した名称です。
「SIRS」の対義語・反意語
SIRSの対義語・反意語はありませんでした。