「抗菌」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「抗菌」の意味とは
抗菌とは、菌の増殖を抑制することです。つまり菌が住みにくい環境を予めつくり、菌が増殖しないようにすることをいいます。
「抗菌」という言葉は、近年新しく使われ出した言葉であるため、業界や学術的に共通の定義がなく、関係団体独自に定義を定めています。いずれもおおよそ「細菌の増殖を抑制する」としていますが、その内容や認識には違いが見られます。
例えば、経済産業省発行の白書では「抗菌」は以下のように定義されており、殺菌・除菌・滅菌などは全て「抗菌」に含まれているとしています。
・微生物の発生、成育、増殖の抑制をすること
・製品表面の細菌増殖を抑制すること
・微生物の増殖抑制、または微生物の生菌数が時間とともに減少すること
また、日本産業規格(JIS)では「加工されていない製品の表面と比較して細菌の増殖割合が100分の1以下である場合、その製品に抗菌効果がある」と規定しています。「殺菌」や「除菌」のように微生物を殺したり、取り除いたりする効果はないとして、「抗菌」を区別して扱っています。
抗菌加工は、キッチン用品やトイレ用品、バスグッズ、衣類、おもちゃなどに対して多く施されています。
「抗菌」ブームの背景
近年、消費者の清潔志向の高まりに伴い、抗菌加工製品の市場は拡大しています。
O-157による集団食中毒事件を発端として、24時間風呂のレジオネラ属菌問題等、細菌にまつわる問題が多発したことに伴い、消費者の清潔志向や安全志向が高まりました。
このような結果、細菌への防衛策として、抗菌加工を施した製品が市場で多く販売、消費されるようになりました。
抗菌加工製品の市場が拡大し始めた当初は、抗菌まな板や抗菌包丁等のキッチン用品や衣料製品がその中心でしたが、現在では多岐にわたる抗菌加工製品の市場が拡大しています。
「抗菌」の例文・用例
抗菌を使った例文・用例を紹介します。
●このエスカレーターの手すりは抗菌仕様です。
●最近抗菌グッズを買い集めている。
SNSでの「抗菌」の使われ方
「抗菌」の類義語
抗菌の類義語は「殺菌」や「除菌」です。
「殺菌」は「菌を殺すこと」を意味し、死滅させる菌の種類や死なせる量に明確な定義はなく、一部でも死滅させれば殺菌といいます。「除菌」は「菌を取り除くこと」を意味します。
「抗菌」の対義語・反意語
抗菌の対義語・反意語はありませんでした。