「ごっちゃん・ごっつあん」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「ごっちゃん・ごっつあん」の意味とは
ごっちゃん・ごっつあんとは、大相撲における「ありがとうございます」という意味の隠語です。
「ごっちゃんです」または「ごっつあんです」という風に使います。
感謝の意を伝えるほか、力士同士の応答や挨拶の代わりとして用いられることが多いです。
また、昨今の力士間のやり取りでは「ちゃんし」と訛るケースも増えてきているそうです。
「ごっちゃん・ごっつあん」の由来
「ごっちゃん・ごっつあん」は本来「ごちそうさまです」が訛り、簡略化された言葉です。
そのため、主に食事を奢ってもらった際に、感謝の意を込めて「ごっつあんです」と言う風習が現在も残っています。
「ごっちゃん・ごっつあん」の表現の広がり
前述の通り「ごっちゃん・ごっつあん」には、多様な意味が含まれており、かなり使い勝手の良い言葉です。
頻繁に使用されるシーンとして、以下のような場面を挙げることができます。
・食事の際の「いただきます」「ごちそうさま」
・お礼の意として「ありがとうございます」
・稽古で対戦をお願いする時の「お願いします」
・近くを横切る際の「失礼します」
このように感謝や応答、挨拶のシンプルな表現であれば、ほとんど「ごっちゃんです」で代用が可能です。
また、対戦相手が格下だった時や、良い仕事をしてお小遣いを貰った時など「ラッキー」な出来事に対して「次の相手はごっちゃんだな」「今日の仕事はごっちゃんだったわ」というふうに表現するケースもあるそうです。
【参考】https://oozumo-hitosuji.hatenablog.com/entry/2019/02/17/%E3%81%8A%E7%9B%B8%E6%92%B2%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%8C%E3%82%88%E3%81%8F%E4%BD%BF%E3%81%86%E3%80%8E%E3%81%94%E3%81%A3%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%8F%E3%81%AE%E8%89%B2%E3%80%85
「ごっちゃん・ごっつあん」を巡る問題
前述の通り「ごっちゃん・ごっつあん」は「ごちそうさまです」が訛ったことが由来でした。
このような言葉が頻繁に用いられることになった背景には、角界における「金銭を出さずにご馳走になってしまう慣習」が少なからず関係しています。
昔から角界では、贔屓にしてくれる客が無償スポンサーとなって、多額の援助や恩恵を力士に与えて、後見人的な立場になる「タニマチ」と呼ばれる人物との関係性が取り沙汰されることがあります。
このように誰かに甘やかされた付き合い方から抜け出せない力士の慣習は「ごっちゃん体質」という呼称で問題視されることもしばしば。
力士出身者が多いプロレスにも、このような「ごっちゃん体質」が一部蔓延していると言われています。
「ごっちゃん・ごっつあん」をモチーフにした作品
「ごっちゃん・ごっつあん」は良くも悪くも力士の代名詞的な言葉として、広く知られています。
相撲を題材にした漫画作品では「ごっちゃん・ごっつあん」をタイトルに冠した作品が二例あります。
・『ごっちゃんです!!』(つの丸)
・『ごっつあんです』(岡村賢二)
『ごっちゃんです!!』は2003年から04年まで「週刊少年ジャンプ」で連載されていた「つの丸」氏による高校相撲部を舞台とした相撲漫画です。
一方『ごっつあんです』は2015年から16年まで「週刊漫画ゴラク」に連載されていた「岡村賢二」氏による相撲漫画です。
「ごっちゃん・ごっつあん」の例文・用例
ごっちゃん・ごっつあんを使った例文・用例を紹介します。
●今日はお招きいただきまして、どうもごっつあんでした。
●彼はごっちゃん体質とは無縁な力士だ。
SNSでの「ごっちゃん・ごっつあん」の使われ方
「ごっちゃん・ごっつあん」の類義語
ごっちゃん・ごっつあんの類義語はありませんでした。
「ごっちゃん・ごっつあん」の対義語・反意語
ごっちゃん・ごっつあんの対義語・反意語はありませんでした。