「かわいがり」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「かわいがり」の意味とは
かわいがりとは、鍛錬のためにあえて厳しい稽古をつけることを指す相撲用語です。
「かわいがり」の特徴
かわいがりは主に、親方や兄弟子によって行われるぶつかり稽古のことを指します。
通常は兄弟子が受ける側、弟弟子がぶつかる側になり、これを兄弟子が弟弟子のために「胸を貸す」と言います。
1人の上級力士が胸を貸し、他の力士は稽古をつけられている力士が土俵外に出された際、戻す役目を担っています。
通常のぶつかり稽古よりも激しく行われることが特徴で、数分で終わることがほとんどです。また心身をより鍛えるという目的だけでなく、躾のためと称して行われることもあります。
「かわいがり」が話題になった出来事
2007年6月に起こった「時津風部屋力士暴行死事件」では、当時17歳だった時津風部屋の新弟子が30分にも及ぶ激しいぶつかり稽古によって亡くなりました。
ビール瓶や金属バットで殴打されるなどの集団暴行も受けており、これらは親方の「かわいがってやれ」という指示のもと行われたことがわかっています。
この事件によって、世間では「相撲のかわいがりは稽古の域を超えた集団暴行やリンチなのではないか?」というイメージが浸透していきました。
実際に、事件以前から「竹刀や木刀で叩く」「ビール瓶で殴る」「口の中に土俵の砂などを入れる」といったことが横行していたことも明るみに出ています。
この事件をきっかけに、「過度のかわいがりは集団暴行である」という認識が一般的になりました。
「かわいがり」の例文・用例
かわいがりを使った例文・用例を紹介します。
●先輩力士にかわいがりをしてやろうか?って言われたよ。
●かわいがりという名を借りて集団暴行をするなんてもってのほかだよ。
SNSでの「かわいがり」の使われ方
「かわいがり」の類義語
かわいがりの類義語は、「荒稽古」です。
通常より厳しいぶつかり稽古のことをこのように言うことがあります。
「かわいがり」の対義語・反意語
かわいがりの対義語・反意語はありませんでした。