「元結」とは?意味と例文が3秒でわかる!

「元結」の意味とは

元結とは、相撲力士の髷(まげ)を結うための紙糸のことです。読み方は「もとゆい」ですが、「もとい」や「もっとい」と呼ばれることもあります。

「元結」の特徴

髷などの日本髪で、頭上に集めた髪の毛を束ねた部分を「髻(たぶさ・もとどり)」と呼びますが、この部分を結ぶ道具が「元結」です。
かつては麻糸や組紐が使われていましたが、江戸時代からは「元結紙」と呼ばれる紙をこより状にし、水糊で固めたものが使われるようになりました。
有名な古典落語のタイトルにもなった「文七元結」というのは、「文七」という上質な紙で作られた元結のことです。

「元結」と大相撲

大相撲の力士は、髪を伸ばして髷(相撲髷)を結います。幕下以下の力士は「丁髷」を、十両以上の力士は「大銀杏(おおいちょう)」というイチョウの葉のような形の髷を結うことになっています。
この相撲髷は「床山(とこやま)」という職人が結っており、2021年現在まで男性のみが就ける職となっています。

丁髷や大銀杏は、激しい取組で崩れないように結う職人技が必要となっており、また結う時に元結を引っ張って歯で嚙むため、顎の丈夫さや力も重要となっています。

元結も、力士同士のぶつかり合いで千切れないように頑丈に作られており、近年では元結を製造する職人の少なさが問題となっています。2021年現在では、現役の元結職人は日本でただ一人となっています。

「元結」の例文・用例

元結を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●あのお相撲さんの頭についているそうめんみたいな白い糸が元結だよ。
●これは横綱にふさわしい上質な元結ですね。

SNSでの「元結」の使われ方

「元結」の類義語

元結の類義語はありませんでした。

「元結」の対義語・反意語

元結の対義語・反意語はありませんでした。

相撲用語

Posted by 田中詩織