「結びの一番」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「結びの一番」の意味とは
結びの一番とは、大相撲で本場所中の各日程における最後の取組のことです。
相撲において「番」とは、取組(試合)の単位です。
この場合「結び」は「最後」という意味で、合わせて「最後の取組」と解釈できます。
大相撲の本場所は15日間行われますが、その期間中における一日一日の最後を締めくくる取組が「結びの一番」と呼ばれています。
結びの一番には、基本的に最上位の力士が土俵に上がるため、最も注目を浴びる取組と言えます。
最上位の力士、すなわち横綱が出場するのが通例ですが、不在の場合は大関が代わりに土俵に上がります。
大抵の場合、各日程の17時30分頃から始まり18時頃には終わりますが、千秋楽(※)では後に表彰式や優勝インタビューがあるため、通常よりも早めに結びの一番が取り行われます。
(※千秋楽とは、本場所の最終日のことです)
ちなみに、昭和30年の九月場所では「ナイター興行」が行われたことがありました。
本場所を観戦できないビジネスマン等に配慮し、会社帰りにも相撲を楽しんでもらえるようにと計画されましたが、力士のコンディションを維持するのが難しく中止となりました。
「結びの一番」での行司・呼出の役割
結びの一番では、行司や呼出に特別な役割が与えられています。
まず、呼出が「とざい、とーざい(東西、東西)」と発します。
次に行司が「番数(ばんかず)も取り進みましたるところ、かたや〇〇、こなた✕✕、この相撲一番にて本日の打ち止め」と宣言します。
※〇〇、✕✕の部分では、力士の四股名を2回ずつ繰り返します。
この行司の掛け声を「結びの触れ」といいます。
千秋楽における「結びの一番」
大相撲における千秋楽は、本場所の最後の日程のことです。
千秋楽で行われる結びの一番は、場所全体を通して最も盛り上がる取組であり、「千秋楽の大一番」と呼称されることもあります。
基本的に番付上位2名の力士が土俵に上がり、対戦します。
本場所では、結びの一番が始まる際に「本日、結びの一番であります」という場内アナウンスが流れますが、千秋楽の大一番では特別に「大相撲〇月場所、最後の一番であります」と文言が変わります。
ちなみに、相撲史上で千秋楽の大一番に最も多く出場したのは白鵬翔です。
出場回数は67回で、2位の北の湖敏満の47回に大きく差を付けています。
また、千秋楽の大一番でも最も多く勝利したのも白鵬翔で、44勝23敗を記録しています。
2位は大鵬幸喜で30勝11敗です。
「結びの一番」の例文・用例
結びの一番を使った例文・用例を紹介します。
●テレビ放送で大相撲の結びの一番を視聴する。
●千秋楽の結びの一番で勝利をおさめた。
SNSでの「結びの一番」の使われ方
「結びの一番」の類義語
結びの一番の類義語はありませんでした。
「結びの一番」の対義語・反意語
結びの一番の対義語・反意語はありませんでした。