「蹲踞(そんきょ)」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2021-12-04

「蹲踞(そんきょ)」の意味とは

蹲踞(そんきょ)とは、上体を正したままつま先立ちで腰を下ろし、膝を開いた姿勢のことです。相撲の取組前に礼儀として用いられます。読み方は「そんきょ」の他に「そんこ」と読むことがあります。また「蹲居」と表記することもあります。

「蹲踞(そんきょ)」の語源

蹲踞(そんきょ)の「蹲」という字は、訓読みでは「蹲る(うずくまる)」「蹲う(つくばう)」と読みます。これらは体を丸くする、あるいは腰を落として姿勢を低くする状態のことを指します。
また「踞」という字も同じく「踞(うずくまる)」と読むことができ、しゃがみ込むことを意味します。

そこから、身を低くした姿勢のことを「蹲踞」と呼ぶようになり、相撲においては特に取組前に相手への礼儀としてとる姿勢のことを指すようになりました。

「蹲踞(そんきょ)」の特徴

蹲踞は剣道など日本の競技ではよく見られる姿勢です。腰を深く下ろし膝の上に手を置くことで取組相手への最大限の敬意を表します。
この姿勢は相撲の基本動作の中でも、「四股の構え」や「仕切の型」などと一緒に基本姿勢のひとつに挙げられている、相撲において重要な所作です。

取組前にこの蹲踞の姿勢をとった後は、もみ手で拍手をして両手を広げる「塵手水(ちりちょうず)」という所作を行います。

大相撲以外での「蹲踞(そんきょ)」

蹲踞は相撲や剣道だけでなく、神道などの日本の宗教の儀式においても用いられます。また、古くは武士が待機している時の姿勢として行われていました。この場合は、膝は広げずに閉じたまま腰を下ろします。

また、蹲踞の姿勢は体のバランスをとる体幹が鍛えられるため、エクササイズなどに取り入れられることもあります。

「蹲踞(そんきょ)」の例文・用例

蹲踞(そんきょ)を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●両者とも蹲踞の姿勢をとりました。
蹲踞やってみたけど膝にくるな~。

SNSでの「蹲踞(そんきょ)」の使われ方

「蹲踞(そんきょ)」の類義語

蹲踞(そんきょ)の類義語は、「蹲踞(つくばい)」です。
茶室の入口に設けられる、手水鉢(ちょうずばち・茶道の前などに手や口を清めるための水を入れた容器のこと)の一種です。貴族など地位の高い人でも身をかがめて使うことからこのように呼ばれています。

「蹲踞(そんきょ)」の対義語・反意語

蹲踞(そんきょ)の対義語・反意語はありませんでした。

相撲用語

Posted by 田中詩織