「取的」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2021-09-16

「取的」の意味とは

取的とは、大相撲の番付で幕下以下の力士という意味です。

「取的」の概要

大相撲の番付には、大きく分けて上から「幕内」「十両」「幕下」「三段目」「序二段」「序ノ口」という階級があります。このうち、幕内と十両のことを「関取」と呼び、一人前の力士として認められる階級になります。幕下から序ノ口までの階級を関取と区別して「取的」と呼びます。

「取的」と「関取」

取的と関取では、その待遇も以下のように大きく異なります。

取組

関取は1つの場所で毎日取組があるので十五番相撲となりますが、取的は2日に1回の七番相撲(例外的に八番相撲もあり)となります。また、関取には化粧廻しが用意され、土俵入りの儀式を行うことができます。取組中の廻しの色も関取は選ぶことができますが、取的は黒一色と決まっています。
また、取組を待つ間に座布団が用意されるのは関取だけです。

収入

月給が発生するのは関取からで、取的は本場所手当や奨励金のみ支給されます。

髪型

関取は大銀杏を結うことができ、取的は丁髷です。ただし、十両との取組や、弓取り式など儀式の場では大銀杏を結うことができます。

私生活

取的は強制的に大部屋で生活することになります。ちゃんこ番などの雑用をはじめ、上位力士や親方の身の回りのお世話を担うことになり、結婚はできません。また、「~関」と呼ばれるのは関取のみとなっています。

この他にも、仕切りの時間が2分と短い、サインができないなど、取組から報酬、私生活に至るまで関取と取的は徹底的に区別されています。そのため取的は、まずは関取になることを目指して日々励んでいます。

「取的」の例文・用例

取的を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

取的のままでもちゃんこ長として活躍している力士もいるよ。
取的から関取になれるか、ここが正念場だな。

SNSでの「取的」の使われ方

「取的」の類義語

取的の類義語は、「力士養成員」「褌担ぎ(ふんどしかつぎ)」「若い衆」です。
これらも取的と同義で使われています。「力士養成員」は取的の正式名称です。「褌担ぎ」はかつての俗称で、今は「若い衆」と呼ぶのが主流となっています。

「取的」の対義語・反意語

取的の対義語は、「関取」です。
取的が幕下以下の階級を指すのに対し、十両以上の力士をこのように呼びます。

相撲用語

Posted by 田中詩織