「養老金」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「養老金」の意味とは
養老金は、力士が引退する際に受けとるお金のことです。
「養老金」の由来
「養老」は老後を安泰に暮らすことですから「養老金」は、老後安泰に暮らすためにお年寄りに払われるお金、ということになります。そこから、現役から退いた力士がその後生活していくために支給されるお金のことをそう呼ぶようになりました。
つまり、養老金は一般企業で働くサラリーマンでいう「退職金」にあたるのです。力士を辞めることは「引退」といい、退職という言葉は使われないため、退職金という言葉の代わりに養老金という言葉を用いるようになりました。
「養老金」がもらえる条件
養老金がもらえるのは、番付が十両以上の力士に限られます。幕下以下の力士は養成員という立場のため、養老金もありませんし、毎月の給与もありません。
また、除名処分を受けた力士にも養老金は一切支払われません。除名とは、一般企業における懲戒解雇のようなもので、最も重い処分になります。ただし、今までに除名処分を受けた力士はいません。
「養老金」の詳細
養老金は「基本金」と「勤続加算金」に分かれており、番付によってもらえる額がそれぞれ異なります。場合によっては、基本金のことを養老金と呼ぶこともあります。
「基本金」とは
基本金の額は、横綱が1500万円、大関が1000万円、関脇と小結が763万円です。
平幕と十両の基本金の額は、資格者かそうでないかで変わってきます。資格者とは、20場所以上連続でその地位から落ちなかった人、もしくは通算25場所以上その地位に在位した人のことをいいます。
資格者の場合、平幕の基本金は763万円、十両は475万円です。資格者でない平幕の基本額は475万円ですが、それに加えて勤続年数が2年以上になると、1年経つごとに12万円ずつ上乗せされます。資格のない十両も、基本額115万円に加え、勤続年数2年以上になると1年ごとに15万円ずつ上乗せとなります。
「勤続加算金」とは
勤続加算金は、基本金にプラスしてもらえるお金のことです。番付ごとに金額が定められており、その地位に在籍した年数をかけてもらえる金額を算出します。
定められている金額は、横綱が50万円、大関が40万円、関取と小結が25万円、資格者の平幕が20万円、無資格者の平幕が15万円、十両が15万円となります。
例えば、十両を10年経験した後、平幕を25年経験して引退した資格者の力士の場合、15万円 × 10年 + 20万円 × 25年 = 650万円という計算になります。
「特別功労金」とは
引退する横綱や大関には、基本金と勤続加算金の他に特別功労金が支払われると決められています。金額は発表されていませんが、1億円以上になることもあるといわれています。
「養老金」の例文・用例
養老金を使った例文・用例を紹介します。
●番付が一枚違うだけで、養老金の金額もかなり変わってきます。
●序二段の力士が引退しても養老金はもらえません。
SNSでの「養老金」の使われ方
「養老金」の類義語
養老金の類義語は、「力士養老金」です。
意味は養老金と同じで、引退する力士が受けとるお金のことをいいます。また、基本金のことだけを指して力士養老金と呼ぶこともあります。
「養老金」の対義語・反意語
養老金の対義語・反義語はありませんでした。