「本譜」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「本譜」の意味とは
本譜とは、将棋である対局で実際に指された手順のことです。
「ほんぷ」と読みます。
本譜に対して、その対局で実際に指されなかった指し手として「変化」があります。
本譜や変化といった用語は、特定の対局に関する話や解説を行う時に用いられます。
「本譜」に関連する将棋用語
本譜と関連性の強い将棋用語として、以下5点を挙げることができます。
・棋譜
・符号
・手順
・城跡
・変化
一つずつ説明します。
棋譜
「きふ」と読みます。
棋譜とは、将棋における対局の記録のことです。
棋譜には対局時に指された手順をはじめ、対局者や日時、場所、結果など、その対局に関する様々な情報が含まれていることが多いです。
公式戦では、主に記録係によって棋譜が作成されます。
符号
「ふごう」と読みます。
将棋における符号とは、文面で将棋の指し手が一目でわかるよう単純化した文字列のことです。
例えば「3筋の六段目に歩が指された」場合には「3六歩」と表現されます。
基本的に筋はローマ数字で、段は漢数字で記載され、「①筋」「②段」「③駒の名前」の順番で表記されます。
また、相手陣地に自駒が入った場合に、成ったか成らなかったかを把握できるよう、末尾に「成」または「不成」を付け足します。
持ち駒を盤面に打った場合にも「打」を末尾に追記します。
そのほか、先手の場合には文頭に「▲」を、後手の場合には「△」を記して、区別される場合もあります。
手順
将棋における手順は、複数回行われた指し手の順番通りの記録のことです。
例えば、初手が「▲2六歩」で2手目が「△8四歩」であるなら、2手目までの手順は「▲2六歩、△8四歩」です。
定跡
「じょうせき」と読みます。
定跡とは、個別の局面において最善または有力とされる指し手のことです。
膨大な対局データと経験、研究から導き出されたものなので、序盤・中盤においては基本的に定跡通りに指すことが無難と考えられています。
ただし、研究が進むにつれて今まで定跡であった指し手が覆る場合もあります。
変化
将棋における変化には、前述の「本譜と異なる指し手」を意味するほか、「定跡から外れた指し手」を意味する場合もあります。
後者の場合、自分の研究を披露するシーンで用いられることが多く、間違いや無策による定跡外れで用いられることは少ないです。
将棋用語以外の「本譜」
将棋用語以外に音楽用語として「本譜」が使われるケースがあります。
五線譜に記載された正式の楽譜のことを本譜と呼び、数字などで簡略化した楽譜(略譜)と反対の概念として用いられます。
「本譜」の例文・用例
本譜を使った例文・用例を紹介します。
●本譜通りに対局を復習する。
●本譜で指されなかった変化を想像してみる。
SNSでの「本譜」の使われ方
「本譜」の類義語
本譜の類義語はありませんでした。
「本譜」の対義語・反意語
本譜の対義語は、「変化」です。
変化とは、本譜で実際に指されなかった指し手のことです。