「一手負け」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「一手負け」の意味とは
一手負けとは、将棋で一手間に合わずに詰まされてしまうことです。
逆に相手よりも一手早く詰みにすることを「一手勝ち」と言います。
すなわち、仮に自分が一手負けとなったら、相手は一手勝ちしたことになります。
ただし、投了直前に詰めろをかけていたとしても、勝った側の玉に逃げ切れる余裕がある場合は「一手負け」とは言いません。
お互いに必至を掛け合うほどのギリギリの戦いの中で、一手間に合わずに惜敗した場合にのみ「一手負け」と判定されます。
「一手負け」以外で「詰み」に関連する将棋用語
「一手負け」以外で「詰み」に関する将棋用語を紹介します。
主に以下4例を挙げることができます。
・即詰み
・並べ詰み
・都詰め
・追い詰め
一つずつ説明します。
即詰み
「そくづみ」と読みます。
主に、この先のターンでどのような指し手を取ったところで詰みになることは決まってしまっている状況のことです。
「詰み」と同じ意味で、公式ルール上はこちら(詰み)が正しい呼称です。
並べ詰み
「ならべづみ」と読みます。
持ち駒が豊富にあり、ターンを重ねて打っていけば簡単に詰みにすることが可能な状態のことです。
主に大駒や金駒などの強力な戦力を十分に有している必要があります。
都詰め
「よやこづめ」と読みます。
将棋盤の中心部に当たる「5五」の位置で玉を討ち取ること、または討ち取られることです。
そもそも両者にとって大事な玉が中央に配置されることは珍しく、またこの位置で相手の玉に逃げる隙を与えないようにすることも非常に難しいと言われています。
追い詰め
「おいづめ」と読みます。
相手玉を一方向からひたすら王手を繰り返して詰ます行為を指します。
大駒などの利きで玉の行動範囲を潰しながら、金駒で寄せたり、豊富な持ち駒を打ち続けることで成功する場合があります。
「一手負け」以外で「一手」が付く将棋用語
「一手負け」以外で「一手」が付く将棋用語を紹介します。
主に以下3例を挙げることができます。
・一手一手
・一手すき
ひとつずつ説明します。
一手一手
「いっていって」と読みます。
しばらくターンを重ねることにはなるものの、勝敗が完全に決まっている状況のことです。
基本的に有利な方の悪手やミスが無い限り、不利な方は詰みを逃れられません。
一手すき
漢字を当てはめると「一手空き」となり、すなわち「一手の余裕がある」という意味です。
一般的な解釈では「詰み」から一手の余裕があるという意味で「詰めろ」と同義です。
一方で、「詰めろ」から一手の余裕があるという意味で解釈する将棋通も存在し、しばしば意見が割れることがあります。
「一手負け」以外で「負け」が付く将棋用語
「一手負け」以外で「負け」が付く将棋用語・格言を紹介します。
主に以下2例を挙げることができます。
・作戦負け
・歩のない将棋は負け将棋
一つずつ説明します。
作戦負け
形勢を感覚的に表現した将棋用語で、主に序盤から中盤における部分的に相手が有利と認識されるような状況のことです。
形勢の評価基準にあたる「互角」「不利」の中間的な意味合いで用いられるケースもあります。
歩のない将棋は負け将棋
主に中盤から終盤にかけて、持ち駒に歩がなければ勝負を有利に進めることは難しいという意味の格言です。
小駒の中でも軽んじられやすい歩ですが、持ち駒に歩が少ない場合「継ぎ歩」「垂れ歩」「叩き」「打ち捨て」といった戦略を取れなくなります。
格言通り、歩を大事にしないと攻めの持続力や受けの体力にマイナスな影響を与えかねません。
「一手負け」の例文・用例
一手負けを使った例文・用例を紹介します。
●自分よりも格上との試合だったが、一手負けの惜敗となった。
●一手負けにすらならず大敗した。
SNSでの「一手負け」の使われ方
「一手負け」の類義語
一手負けの類義語はありませんでした。
「一手負け」の対義語・反意語
一手負けの対義語・反意語はありませんでした。