「駒柱」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「駒柱」の意味とは
駒柱とは、将棋である筋の全てのマスに駒が埋まっている状態のことです。
「こまばしら」と読みます。
対局者(プレイヤー)の視点で将棋の盤面を見た時、縦の並び(列)のことを「筋」と言います。
一つの盤面に全部で9筋あり、駒柱はこの内どれかの筋が駒で埋まっている状態を指します。
長期戦、または泥仕合で発生しやすい形状として知られており、俗説では「駒柱は縁起が悪い」とも言われています。
「駒柱」の事例
実際に駒柱が発生した対局をいくつか紹介します。
まず、2015年に開催された「第23期銀河戦」において、本戦Fブロックにて八代弥(当時四段)と今泉健司(当時アマチュア)の対局が行われました。
終盤の93手目に八代四段が「8九玉」を指したことで8筋に駒柱が出来ました。
一段から順番に「△桂」「△銀」「△歩」「△香」「△桂」「▲銀」「▲歩」「▲銀」「▲玉」という並びでした。
また、昨今の事例として18年に行われた「第68期王将戦」の一次予選を挙げることができます。
南芳一九段と藤井聡太(当時五段)の一戦において、先手の南九段が135手目で「2六金」と打ったことで2筋に駒柱が出現しました。
並びは一段から順番に「△桂」「△銀」「△歩」「△桂」「△銀」「▲金」「▲歩」「▲玉」「▲桂」です。
この対局では、長期戦になると駒柱が発生する一般的な傾向通り230手も続きました。
この激闘を制したのは藤井五段で逆転勝利を挙げました。
また、一度の対局で3回連続して駒柱が発生した事例もあります。
18年に行われた「第76期順位戦」の久保利明(当時王将)と豊島将之(当時八段)の一戦です。
まず、137手目に先手の豊島八段が「8四」に歩を打ったことで8筋に駒柱が発生し、一段から「△桂」「△銀」「△香」「▲歩」「△銀」「▲桂」「▲角」「▲玉」「▲金」と並びます。
さらに144手目で後手の久保王将が「8ニ」に玉を進めたことで、再び8筋に駒柱が出来ます。
一段から順番に「△桂」「△玉」「▲桂」「△香」「△銀」「▲桂」「▲角」「▲玉」「▲金」という並びでした。
そして、続く147手目で豊島八段によって「8三歩」が打たれると、8筋に三度目の駒柱が形成されました。
並びは一段から順番に「△桂」「△玉」「▲歩」「△香」「△銀」「▲桂」「▲角」「▲玉」「▲金」でした。
駒柱は一般的に相対する駒同士が利いている場面が多いため、長期的に維持されることはありませんが、このように一度に3回も駒柱が出来ることは非常に珍しいと言われています。
ちなみに、この熱戦を制したのは豊島八段でした。
「駒柱」の例文・用例
駒柱を使った例文・用例を紹介します。
●駒柱を作ったほうが負けると噂されている。
●駒柱が出来るほどの熱戦だった。
SNSでの「駒柱」の使われ方
「駒柱」の類義語
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「駒柱」の対義語・反意語
駒柱の対義語・反意語はありませんでした。