「真似将棋」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「真似将棋」の意味とは
真似将棋とは、将棋の対局において相手の指し手を真似て、同じ手を続けることです。
例えば、先手が▲2六歩と進めたら、後手も同様に△8四歩を指し、さらに次のターンで先手が▲2五歩と指せば、後手もまた△8五歩と追随します。
1ターン内での重複であれば真似将棋と判定されることは少なく、一般的に何ターンも連続して同じ手が続いている状態を言います。
相手の出方を伺うことの多い序盤によく見られる光景でもあり、またプロ同士の対局でもとくに珍しいケースではありません。
「真似将棋」はルール違反?
真似将棋に関しては、ルール上の制約はないようです。
前述した通り、プロの将棋においても、ある程度陣形が形成されるまで、しばらくの間同じ手を指し続けたりします。
しかし次章で述べるように、最初から最後まで真似将棋が行われることはまずありません。
「真似将棋」は戦略的に有効か
真似将棋を続けることは、戦略的にあまり有効ではないと言われています。
将棋では、玉将を先に取られてしまったらゲームオーバーなので、最初から最後まで真似将棋を続ければ、必然的に先手が勝利します。
そもそも、真似将棋を持続させること自体が非常に困難です。
例えば、▲7六歩、△3四歩まで真似将棋ができても、次のターンで▲2二角成と先に角行が取られてしまえば、同じ手を指すことが出来なくなります。
上記の例のように、わずか二巡目で真似将棋が続行不可能になり得ます。
ルール上は違反にはなりませんが、戦略として真似将棋を続けるのはほぼメリットが無いと考えてよいでしょう。
「真似将棋」を囲碁で言うと?
相手と同じ手を打ち続ける戦法は将棋ではほとんど意味がありませんが、囲碁においては有効なケースもあります。
このような戦法を「真似碁(マネ碁)」と呼び、先手と後手で戦法が異なります。
先手(黒)の場合には、第一着を盤の中央(天元)に打ち、その後は後手が打った石の対称となる位置に打っていきます。
これは「太閤碁」とも呼称される戦法ですが、後手の悪手が無ければ負ける可能性も高いです。
ちなみにこの呼称は、囲碁に詳しくなかった豊臣秀吉(太閤)が同様な手口で勝ちを収めたという逸話が元になっているようです。
一方、後手(白)の真似碁の場合には、しばらく先手の点対称を狙っていき、途中で先手に悪手が生じた時に戦法を変えるのが通例です。
このような戦術を「白番マネ碁」と呼び、囲碁棋士の藤沢朋斎が得意としました。
しかし、杉内雅男によってあみ出された「シチョウ作戦」が有効な打開策となり、白番マネ碁も次第に通用しなくなっていきました。
「真似将棋」の例文・用例
真似将棋を使った例文・用例を紹介します。
●序盤は真似将棋で相手の戦法を読む。
●真似将棋されたのに、負けるなんて悔しい!
SNSでの「真似将棋」の使われ方
「真似将棋」の類義語
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「真似将棋」の対義語・反意語
真似将棋の対義語・反意語はありませんでした。