「難局」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「難局」の意味とは
難局とは、解決が難しい状況や情勢のことです。
難局の「局」は局面のことで、将棋・囲碁では試合展開における特定の状況を表します。
中でも、圧倒的に不利な状況や全体を把握しきれない複雑な展開を「難局」と呼ぶことから、将棋・囲碁に限らず困難な状況一般に対して用いられるようになったと考えられます。
主に「~を乗り切る」「~を切り抜ける」「~に立ち向かう」「~に当たる」などの表現と一緒に用いられることが多いです。
例えば、以下のように使用します。
「我が社は不景気の難局を乗り切ることができた」
「迫りくる難局に立ち向かわなけれなならない」
将棋における「難局」
2020年に行われた『第14回朝日杯将棋オープン戦』では、藤井聡太棋士が優勝を果たしました。
藤井棋士は同大会に今まで出場した4回のうち3回優勝するという快挙を成し遂げましたが、ここまでの道のりは決して簡単なものではありませんでした。
例えば、今回の準決勝にあたる渡辺明名人との勝負、そして決勝の三浦弘行九段との勝負のどちらも、将棋ソフトの計算で9割以上負けると予測された局面からの逆転勝利を得たのです。
連戦で疲れが溜まっている中で、まさに難局を乗り越えた例として挙げられるでしょう。
また、直近のニュース(22年3月時点)では、1月26日に行われた『王座戦二次予選』において羽生善治九段が敗色濃厚の難局から打開し、藤井猛九段に勝利したことが話題になりました。
対居飛車穴熊の有力戦法である「藤井システム」の考案者として知られる藤井九段に、中盤以降の局面で形成を逆転された羽生九段は窮地に陥ります。
さらに、持ち時間でも藤井九段にリードされてしまい、AIによる分析でも勝率5%と予測されるほどに追い込まれてしまいました。
しかし、藤井九段の一瞬の隙を見逃さず形勢を持ち直すと、少ない時間の中で一手一手を確実に指していき、逆転勝利を納めました。
将棋以外の「難局」
将棋以外の勝負でも、頻繁に「難局」という表現が用いられます。
とりわけ、スポーツにおいて難局と呼べる状況は、しばしば大きな熱狂と感動を呼び寄せます。
例えば、サッカー史に残る難局と言えば『UEFAチャンピオンズリーグ』における「カンプ・ノウの奇跡」が有名です。
1999年、スペインののカンプ・ノウで行われたドイツ『バイエルン』とイングランド『マンチェスター・ユナイテッド(以下マンU)』との決勝戦において、アディショナルタイムに入るまでバイエルンが圧倒的優勢だと考えられていました。
この時点で、すでにバイエルンのクラブカラーのリボンが優勝トロフィーに巻きつけられていたというエピソードが伝えられているほどでした。
しかし、わずか3分間のアディショナルタイムでマンUの選手が次々とゴールを決めて試合をひっくり返しました。
90分間の難局を乗り越え王者に輝いたマンUは、さらにプレミアリーグとFAカップを合わせてクラブ史上初の三冠を獲得しました。
「難局」の例文・用例
難局を使った例文・用例を紹介します。
●未曾有の難局に対処する。
●難局を乗り越え勝利を手にする。
SNSでの「難局」の使われ方
「難局」の類義語
難局の類義語はありませんでした。
「難局」の対義語・反意語
難局の対義語・反意語はありませんでした。