「王座戦」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「王座戦」の意味とは
王座戦とは、プロ将棋のタイトルの一つです。
日本経済新聞社と日本将棋連盟が主催している将棋の棋戦(※)の一つです。
(※棋戦とは、将棋のプロ棋士が参加する大会のことです。)
開催時期は、予選が8月から翌年の3月、挑戦者決定トーナメントが4月から8月、タイトル戦が9月から10月にかけて行われます。
一般的な棋戦と比べて格式高い「8大タイトル」の一つで、優勝すると「王座」の称号を名乗ることができます。
8大タイトルにおける序列(※)では、上から4番目に位置しています。
(※タイトルの序列は、基本的に日本将棋連盟への契約金によって決まります)
王座戦が創設されたのは1953年で、当初はタイトル戦ではなく一般棋戦扱いでした。
タイトル戦に昇格されたのは83年です。
ちなみに「王座戦」の名付け親は花村元司だと言われています。
「王座戦」の試合方式
王座戦では、まず以下3段階で挑戦者を決めます。
・一次予選
・二次予選
・挑戦者決定トーナメント
予選および挑戦者決定トーナメントを勝ち抜いた棋士のみ、現在の王座と「五番勝負」を行うことができます。
挑戦者決定トーナメントでベスト4以上まで勝ち進めば、次回の王座戦におけるシード権を得られ、予選が免除されます。
タイトル保持者(王座以外も含む)もまた、同様のシード権を有します。
そのため、ベスト4にタイトル保持者が含まれているかいないかによって、シード者の人数が変動します。
王座戦の五番勝負では、他のタイトルと同様に全国各地のホテルや旅館、料亭などで開催されます。
8大タイトル戦では、基本的に夕食休憩を挟みませんが、名人戦の2日目と王座戦のみ設けられています。
「王座戦」の称号・記録保持者
現在(22年10月時点)、王座の称号を有しているのは永瀬拓矢です。
すでに通算・連続在位ともに4期に到達しています。
王座の永世称号(※)にあたる「名誉王座」は、連続5期または通算10期以上の在位を成し遂げた棋士にのみ与えられます。
(※永世称号とは、現役引退後も名乗ることができる称号のことです。)
他の7大タイトルでは(永世称号の規定のない叡王を除き)基本的に「永世竜王」「永世名人」という風に「永世」がつきますが、王座だけ「名誉」がつくので注意してください。
また、他の永世称号と異なり、満60歳以上から現役でも「名誉王座」を名乗ることができます。
そのため、すでに名誉王座の資格を有していた中原誠は、2007年の60歳になる誕生日から名誉王座を名乗っています。
ちなみに、中原以外の名誉王座資格者は羽生善治のみです。
羽生は王座の獲得において「最多」「最多連続」「最年少」「最年長」の記録を持ち合わせています。
「王座戦」の例文・用例
王座戦を使った例文・用例を紹介します。
●今期の王座戦でタイトルを守り抜けば名誉王座の資格を獲得できる。
●Paraviで王座戦を観戦する。
SNSでの「王座戦」の使われ方
「王座戦」の類義語
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「王座戦」の対義語・反意語
王座戦の対義語・反意語はありませんでした。