「乏尿」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2021-10-24

「乏尿」の意味とは

乏尿とは、疾患などが原因で尿の量が一日400ml未満と少なくなる症状のことです。読み方は「ぼうにょう」です。

「乏尿」の語源

乏尿の「乏(ぼう)」という字は「乏しい(とぼしい)」という読み方もします。
乏しいとは「数量が少ない」「不足している」「十分でない」といった意味で使われます。
尿の量が健康であるといえる状態よりも不足している状態を指すことから、「乏尿」という名称になりました。

「乏尿」の特徴と原因

健康な成人であれば、男性で1,500ml、女性で1,200mlというのが一日の平均的な尿量とされています。
しかし、疾患などによって腎臓のはたらきが悪くなり、尿の生成が少なくなると尿量は減少し、一日400ml以下まで下がると乏尿であるといえます。一日の尿量以外では、一時間に0.5ml以下の排尿であるという指標もあります。
また、腎臓への血流が悪くなったり、尿管や膀胱が閉塞することで乏尿に繋がることもあります。

排尿の量が減ると体内に不純物が溜まってしまうため、倦怠感や吐き気、不整脈などの症状が現れやすくなります。

「乏尿」の種類

乏尿には3つのタイプが存在します。それぞれご紹介します。

腎前性乏尿

大量の出血や心臓病などが原因で腎臓への血流が悪くなり、尿生成のはたらきが弱まるタイプの乏尿です。

腎性乏尿

急性尿細管懐死や腎炎、慢性腎盂腎炎やネフローゼ症候群などによって、腎臓そのもののはたらきが悪くなって起こる乏尿です。

腎後性乏尿

尿路結石や腫瘍などによって尿細管が閉塞することで引き起こされる乏尿です。

「乏尿」の例文・用例

乏尿を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●もしかしたら乏尿の症状が出ているかもしれないので、ちょっと尿量を調べてみましょう。
乏尿もだいぶよくなりましたね。

SNSでの「乏尿」の使われ方

「乏尿」の類義語

乏尿の類義語は、「無尿」です。
乏尿であったのがさらに減少し、一日の尿量が100ml以下になると「無尿」に分類されます。

「乏尿」の対義語・反意語

乏尿の対義語は、「多尿」「頻尿」です。
多尿とは一日の尿量が大幅に増加した状態で、一日3,000ml以上であれば多尿といえます。
頻尿は、多尿かどうかに関わらず、一日の排尿の「回数」が多い場合を指します。一般的には、一日に8回以上排尿するようであれば頻尿といえます。多尿であることが頻尿に繋がることも多いです。