「オピオイド鎮痛薬」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2021-09-05

「オピオイド鎮痛薬」の意味とは

オピオイド鎮痛薬とは、脳や脊髄、末梢神経に作用して痛みを抑える麻薬性鎮痛薬のことです。「オピオイド系鎮痛薬」とも呼びます。

「オピオイド鎮痛薬」の語源

オピオイド鎮痛薬の「オピオイド(opioid)」とは、身体の中にある「オピオイド受容体」という構造に作用する物質の総称です。
生物の身体にある「受容体」とは、外界や体内からの刺激を受け取って、感覚に変換するためのものです。「オピオイド受容体」は、投与されたオピオイドと結合して痛みを抑える働きをします。「オピオイド」と呼ばれる物質は多岐にわたりますが、内因性ペプチドや麻薬拮抗薬を除くものを「オピオイド鎮痛薬」と呼んでいます。

「オピオイド鎮痛薬」の特徴

オピオイド鎮痛薬にはいくつかの種類がありますが、代表的なものとして「モルヒネ」が挙げられます。その他にも「レミフェンタニル」「フェンタニル」といった薬が使われており、外傷や手術などによる急性痛、がんや難治性の慢性痛共に効果が認められています。特にがんによる痛みの抑制法として、オピオイド鎮痛薬は欠かせないものとなっています。

オピオイド鎮痛薬は麻薬性の鎮痛薬ですが、医師のもとで痛みの治療を目的に、適切な範囲での利用であれば依存症などの心配はありません。

「オピオイド鎮痛薬」の例文・用例

オピオイド鎮痛薬を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●患者さんにはオピオイド鎮痛薬を使用してください。
オピオイド鎮痛薬のおかげで、痛みもよくなりました。

SNSでの「オピオイド鎮痛薬」の使われ方

「オピオイド鎮痛薬」の類義語

オピオイド鎮痛薬の類義語は、「医療用麻薬」です。
厚生労働省が、痛みの治療などを目的に使用を許可している薬のことです。
オピオイドの中には、麻薬指定のされていない「非麻薬性オピオイド鎮痛薬」も存在するので、オピオイドが全て麻薬というわけではありません。

「オピオイド鎮痛薬」の対義語・反意語

オピオイド鎮痛薬の対義語は、「非オピオイド鎮痛薬」です。
オピオイド受容体に作用しない鎮痛薬のことで、比較的弱い痛みの抑制に用いられます。