「先調子」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「先調子」の意味とは
先調子とは、先端部分が大きく曲がるように設計された釣り竿のことです。
「さきちょうし」と読みます。
そもそも調子とは、魚がかかった時に竿が曲がる支点のことです。
この支点が釣り竿の先端近くに位置するものを「先調子」と呼びます。
後ほど詳しく説明しますが、他にも支点の位置によって「本調子」「胴調子」などの種類があります。
「先端の近く」というのは、具体的に釣り竿の全長を10分割した際に「7:3」の位置を指します。
7:3の先調子は全長2m前後のものが多いですが、手元側がほとんど曲がりません。
主に「アマダイ」や「オニカサゴ」をターゲットにした釣りで用いられます。
また、先調子は穂先がブレないため、初心者でもコントロールしやすい釣り竿と言われています。
昨今では、各メーカーから先調子の釣り竿が多く販売されており、その人気の高さがうかがい知れます。
ちなみに、さらに支点が先端に近い「8:2」の釣り竿も存在します。
「カワハギ」や「イカ」専用の釣り竿が、これに該当することが多いです。
「先調子」を使用するメリット
先調子は竿の先端部分が柔らかい一方で、手元や胴の部分は固く作られています。
そのため、魚がかかって逃げようとしても、強引に引っ張り上げるだけのパワーを持っています。
このような特性から「磯竿」には基本的に先調子が採用されています。
というのも、岩礁の隙間などに生息している「グレ」は、ハリにかかると一気に住処に逃げ込もうとします。
仕掛けが根に引き込まれてしまえば、糸が切れるリスクが高まります。
しかし、先調子の磯竿であれば、魚がかかった瞬間に力技で引っ張り上げることができるため、住処に逃げられてブレイクが発生してしまう…なんていう事態を避けられます。
(※ただし、釣り竿に使われている素材によって性能は異なります)
「先調子」以外の調子と特徴
先調子以外にも調子があります。
先調子を除くと、釣り竿における調子は以下の2種類です。
・本調子(6:4調子)
・胴調子(5:5調子)
本調子は真ん中より少し先端側の位置、胴調子はど真ん中に支点があります。
ただし、このように厳密に区分されることは稀で、本調子・胴調子ともに「胴調子」の呼称で通用することが多いです。
各調子の特徴について、簡単に説明します。
本調子
本調子は、釣り竿の全長を10分割した際に「6:4」に支点が位置するものを指します。
波の影響が強い状況でも、操作性が安定すると言われています。
ターゲットとする魚は主に「ヒラメ」「タチウオ」「アカムツ」などです。
胴調子
胴調子は「5:5」すなわち、竿の真ん中に支点があるものを指します。
竿の大半に弾力があるため、魚が反発する力を吸収し、疲弊させる効果があります。
「マダイ」や「イサキ」「タチウオ」などをターゲットにできます。
「先調子」の例文・用例
先調子を使った例文・用例を紹介します。
●磯釣りで先調子の竿を使う。
●かかった魚を先調子で一気に引き上げる。
SNSでの「先調子」の使われ方
「先調子」の類義語
先調子の類義語はありませんでした。
「先調子」の対義語・反意語
先調子の対義語・反意語はありませんでした。