「羊頭狗肉(ようとうくにく)」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「羊頭狗肉」の意味とは
羊頭狗肉(ようとうくにく)とは、見立派に見えるものの中身が全く違う
という状況を表す四字熟語です。例えば、お店で「高級食材を使った料理」と宣伝しておきながら、実際は安価な食材で作られた料理が出てきた場合などに使います。現代では、商品やサービスだけでなく、人や情報など、様々なものに当てはめて使うことができます。例えば、「この本は内容が面白そうだけど、読んでみるとつまらない。まさに羊頭狗肉だ」のように、本の内容と宣伝文句が一致しない場合にも使われます。
「羊頭狗肉」の語源
「羊頭狗肉」は、文字通り「羊の頭を掲げて犬の肉を売る」という意味です。昔、中国のお店で、羊の頭を店先に飾り、羊の肉を売っているように見せかけて、実際には犬の肉を売っていたという、中国の仏教書「無門関」に由来する故事から生まれた言葉です。つまり、外見は立派でも中身が伴っていない、という状態を皮肉って表現しています。
「羊頭狗肉」の英語表現
羊頭狗肉を英語で表すと次のような表現になります。
・crying wine and selling vinegar
文字通り訳すと、「ワインと叫んで酢を売っていること」という意味です。
[出典:ジーニアス和英辞典]
「羊頭狗肉」の例文・用例
羊頭狗肉を使った例文・用例を紹介します。
●パッケージの写真は具材がごろごろ入っているように見えるのに、実際には小さなエビとブロッコリーが2つずつしか入っていなかった。まさに羊頭狗肉だ。
●このプロジェクトの計画書は、見栄えは良いが、中身が羊頭狗肉で、具体性が示されていない。
SNSでの「羊頭狗肉」の使われ方
耐震偽装事件しかり貨物の改ざん事件しかり自動車メーカーの不正改ざんしかり、なんでバレなきゃ良いやって考えが横行するんだろ。真面目にやってるメーカーがしわ寄せ食らう。羊頭狗肉。日々、戦いながら真面目にやってるメーカーは憤りを感じるわけですよ。ちゃんとやることを普通にしようよ。
— もりたく (@moritaku518) September 11, 2024
女性自身は何よりデマ拡散雑誌。例えば、新型コロナワクチンの接種が始まる頃、表紙に「女医23人 コロナワクチン接種しない医師の理由」という見出しを掲げていたが実際は女性医師23人にアンケートをとったら20人が接種すると回答していたという羊頭狗肉の記事だった。放射能デマの急先鋒でもあった。 https://t.co/FNOXTuCCr3
— the_spoiler (@don_jardine) August 25, 2024
「羊頭狗肉」の類義語
羊頭狗肉の類義語は「羊質虎皮(ようしつこひ)」や「有名無実(ゆうめいむじつ)」です。
「羊頭狗肉」とは、実体は羊のくせに虎の皮をかぶっていることから、外見だけはりっぱだが内容がともなっていないことのたとえとして使われる四字熟語です。
「有名無実」とは、評判とはまるで違って中身がないさまを表す四字熟語です。
「羊頭狗肉」の対義語・反意語
羊頭狗肉の対義語・反意語はありませんでした。