「百折不撓(ひゃくせつふとう)」とは?意味と例文が3秒でわかる!

「百折不撓」の意味とは

百折不撓(ひゃくせつふとう)とは、何度くじけても立ち上がり、信念を貫き通すことを表す四字熟語です。「百折」とは「何度もくじけること」、「不撓」とは心がくじけるという意味の「撓む(たわむ)」に否定の「不」がついた言葉で「心がくじけない」という意味です。座右の銘などにされることの多い、前向きな言葉です。

「百折不撓」の語源

「百折不撓」の由来には有力な説が2つあります。

1つ目の説は、古代中国の「橋大尉碑(きょうたいいのひ)」という書物にある、「百折不撓、大節に臨みて奪うべからざるの風有り」という言葉に由来するというものです。これは「くじけない心を持ち、国の大事に臨んでもびくともしなかった」という意味で、次のエピソードの内容を表しています。
中国後漢時代の橋玄(きょうげん)という政治家は悪行を調べ上げてさらけ出すなどして恨みを買っていたため、息子が強盗犯に誘拐されました。橋玄は息子の命よりも国の治安維持を優先して強盗犯への突撃を命令し、彼の息子は命を落としました。この話をうけた蔡邕(さいよう)は、先の「百折不撓、大節に臨みて奪う可からざるの風有り」という言葉を碑文に記しました。

2つ目の説は、中国の温泉掘りのエピソードに由来するというものです。昔、温泉らしき泉を発見した人が、100回以上発掘に挑戦した結果、ようやく温泉を掘り当てることができたという話があり、諦めずに努力した結果が実を結んだことが「百折不撓」の語源といわれています。

「百折不撓」の例文・用例

百折不撓

百折不撓を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●何度失敗しても百折不撓の精神で頑張るよ。
●彼の意志の強さは百折不撓だ。

SNSでの「百折不撓」の使われ方

「百折不撓」の類義語

百折不撓の類義語は、「不撓不屈(ふとうふくつ)」や「七転八起(しちてんはっき)」です。
「不撓不屈(ふとうふくつ)」は、「強い意志で、どんな困難や苦労にも心がくじけないこと」を表す四字熟語です。
「七転八起(しちてんはっき)」は、「何度失敗してもそのたびに立ち上がること」を表す四字熟語です。

「百折不撓」の対義語・反意語

百折不撓の対義語・反意語は「戦意喪失(せんいそうしつ)」や「意志薄弱(いしはくじゃく)」です。
「戦意喪失(せんいそうしつ)」は、「立ち向かう意志がくじけること」を表す四字熟語です。
「意志薄弱(いしはくじゃく)」は、「意志が弱く決断できないこと」を表す四字熟語です。

四字熟語

Posted by 亜樹南川