「デフォルメ」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「デフォルメ」の意味
デフォルメとは、表現したいことにあわせて物事を変形することを指します。
主に芸術分野で表現方法のひとつとして使われます。日本ではある特徴を誇張し簡略化した表現方法という意味合いで使用されることもあります。
イラストでよく使われる表現方法になりますが、小説においてもデフォルメは行われており、人物の性格を実際よりも極端に設定したキャラを「デフォルメされたキャラ」と呼んだりします。
「デフォルメ」の語源
デフォルメ(déformer)は、フランス語の動詞です。
「~を変形させる」「~の形をゆがめる」という意味を持ちます。フランス語における「変形」は、力学・地質学・数学的意味合いになります。
語源はラテン語で、「形をくずす」という意味です。
英語表記は「deform」になります。
「~を変形する」以外に「~の形を悪くする」「~の形を醜くする」という意味があり、悪い意味で用いられることもあります。
「デフォルメ」の特徴
日本における「デフォルメ」は、対象が何であれ実際よりも物事を簡略化することになります。
たとえば、イラストにおけるデフォルメは、「2頭身」、「3頭身」、「4頭身」など頭身を変えたものが代表的です。
これらはキャラを可愛らしく表現するために、手足を直線で描くなど表現を簡潔にし、目をより大きく誇張しています。
また、元々イラストは目が実際よりも大きく描かれるなど、イラスト自体が現実の人間をデフォルメしたものと言えます。この場合のデフォルメでは目を変形することで、瞳が誇張されています。
「デフォルメ」の歴史
デフォルメは、はるか昔から用いられています。
例えば、古代エジプトの壁画もデフォルメになります。
日本では、土偶が人間として作られたものならばデフォルメされた最も古い作品となります。神や精霊を模したものならばデフォルメとは言えません。原型がわからないので、人が見たままの姿とも考えられるからです。
絵画においては、戯画や風刺画などがデフォルメされた作品になります。
反対に、有名なピカソの「ゲルニカ」は、デフォルメされた作品ではありません。
都市ゲルニカが受けた無差別爆撃を主題とした絵ですが、ピカソ自身がこの作品に関して「物があるがままの姿を描いている。」と語っているためです。
私たちにはそうは思えなくても、ピカソ自身は自分の無意識化のイメージを描いただけだと主張しているためデフォルメとは言えないのです。
「デフォルメ」の例文・用例
デフォルメを使った例文・用例を紹介します。
●2頭身にデフォルメされたキャラ。
●うまく特徴を捉えデフォルメされている。
SNSでの「デフォルメ」の使われ方
知ってか知らずか藤子先生は戦闘というものをデフォルメはするが割とちゃんと描写している
というわけでドラえもんの
CQB
空戦
海戦
ゲリラコマンド戦 pic.twitter.com/uRXtw2RFvT— 茶之山 (@d1_earth) April 22, 2020
とてもデフォルメしてるけどとても特徴捉えてるよな pic.twitter.com/Y6Tiyr0Mf9
— ピ子 (@pime_512_417) April 16, 2020
「デフォルメ」の類義語
デフォルメの類義語は、「オマージュ」「パロディ」です。
「オマージュ」はある作家・作品に対する尊敬を表現することです。
「パロディ」は他作品の特徴をはっきり分かるように取り入れることです。
「デフォルメ」の対義語・反対語
デフォルメの対義語はありませんでした。