「エラスターゼ」とは?意味と例文が3秒でわかる!

「エラスターゼ」の意味とは

エラスターゼとは、皮膚や血管などに含まれるタンパク質であるエラスチンを分解する酵素のことです。エラスチンは、網目状に構成されるコラーゲンを結びつけ、体の弾力性や肌のハリを維持するのに役立っています。そのため、エラスターゼによってエラスチンが減少すると、シワやたるみなど老化の原因となります。

エラスターゼは主に膵臓で産生され、白血球でもわずかに産出されます。
腫瘍マーカーの1つに「エラスターゼ1」というものがあります。腫瘍マーカーとは、体内にがんの腫瘍ができると、特殊な物質が大量につくられ、血液中に出現するという特性を利用した血液検査のことです。エラスターゼは主に膵臓で産出されるタンパク質を分解する酵素のため、早期の膵臓がんに反応して数値が上がります。エラスターゼは膵臓以外でも産生されるため、必ずしも膵臓がんとは限りませんが、膵臓がんを発見するのに有用とされています。
また、切迫早産の主な原因である絨毛膜羊膜炎(胎児を包んでいる絨毛膜や羊膜の炎症)があるときは、頸管にも炎症が起こっています。頸管に集まってきた白血球からエラスターゼが放出されるので、頸管の炎症反応を検査で評価して切迫早産の予知を行うことができます。ただし、検査結果が陽性であったとしても、頸管の炎症が絨毛膜羊膜炎による場合とそうでない場合とがあります。

「エラスターゼ」の例文・用例

エラスターゼ

エラスターゼを使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

エラスターゼの産生を抑制する成分の研究が進んでいる。
エラスターゼの働きを抑制する化粧品を探している。

SNSでの「エラスターゼ」の使われ方

「エラスターゼ」の類義語

エラスターゼの類義語は、「エラスチン分解酵素」です。

「エラスターゼ」の対義語・反意語

エラスターゼの対義語・反意語はありませんでした。