「カイザー」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「カイザー」の意味とは
カイザーとは、帝王切開手術という意味です。
「カイザー」の語源
カイザーの語源は、ドイツ語の「Kaiser schnitt(カイザー・シュニット)」です。
「kaiser」は「皇帝、帝王」と訳され「schnitt」は「切開」を意味します。
この「kaiser」は古代ローマの終身独裁官ガイウス・ユリウス・カエサルの名前からとられています。
なぜ「帝王」という言葉がこの手術の名前になっているのかに関しては様々な説があり、現在はそのほとんどが否定されています。
元々「kaiser」の由来となったラテン語である「caesar」は「切り取られたもの」という意味から遺児を指す言葉で、古代ローマにおいていわゆる帝王切開を行うのは母体が死亡した場合に限られていました。
ガイウス・ユリウス・カエサルの「caesar」は「本家から切り取られた者=分家」という意味ですが、1世紀頃に書かれた「博物誌」という本に登場する冗談と見られる一節が「カエサルはカイザーで生まれた」という伝説が生まれるきっかけとなり、本来は「切り取られたもの」を意味する言葉が「帝王」と訳されて広まるようになりました。
「カイザー」の概要
帝王切開を意味するカイザーは、なんらかの事情で経腟分娩が難しいと判断された場合に、腹部および子宮を切開する手術によって胎児を取り出す出産方法のことです。
脊椎麻酔や硬膜外麻酔、状況によっては全身麻酔を用いて、下腹部の皮膚と子宮を切開して行われます。皮膚の切開方法には「横切開」「縦切開」がありますが、子宮は原則的に横方向に切開します。皮膚の縦切開は、より緊急度が高い場合に行われることがあります。
「カイザー」が必要な状況
カイザーには予め日程を決めて計画的に行われる「予定帝王切開」と、緊急で行われる「緊急帝王切開」があります。
「予定帝王切開」は胎児が逆子や多胎児の場合、前置胎盤、もしくは母親に持病があったり前回も帝王切開だった場合に行われます。
対して「緊急帝王切開」は妊娠中や分娩中に胎児に心拍低下などの異常があった場合や、常位胎盤早期剥離によって出血した場合などに行われます。
「カイザー」の例文・用例
カイザーを使った例文・用例を紹介します。
●このままではお産が進まなくて危険なので、カイザーにしましょう。
●カイザーの傷跡がだいぶ薄くなってきた。
SNSでの「カイザー」の使われ方
そういえば、上の子の時は逆子が戻らなくて37週と0日で入院して外回転術受けたんだよなー。いつでも緊急カイザーに入れる準備して麻酔もして、
それが怖すぎたから2週間後の出産は余裕すら感じたな(。´・ω・?— まろん®︎ (@HcMJ2xzbWlwOZzA) January 25, 2021
初孫 生まれました~?
ビッグbabyだったから 難産だった?
何十時間も 苦しんだ挙げ句の
カイザー出産‼️娘も?も 頑張りました????— ポテチ (@AcLIqXnrKHLXunu) January 20, 2021
「カイザー」の類義語
カイザーの類義語は「帝切」です。
帝王切開の略称として使われることがあります。
「カイザー」の対義語・反意語
カイザーの対義語は、「経腟分娩」です。
手術ではなく胎児が産道を通って産まれる分娩のことを言います。
「自然分娩」は経腟分娩の中でも、無痛のための麻酔や陣痛促進剤などを利用していない出産のことを指します。