「KY」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「KY」の意味とは
KYとは、「空気が読めない」という意味の若者言葉です。
「空気(Kuuki)」と「読めない(Yomenai)」の頭文字を取った略語です。
そもそも空気とは、他者とのコミュニケーションにおける状況や雰囲気のことです。
漠然とした概念で定義が難しいですが、具体的に挙げられるものとして「相手との関係性」「周囲の環境や事情」「話の流れ」などです。
これらを考慮に入れない(読めない)コミュニケーションをしてしまうと、相手に不愉快な思いをさせたり、その後の関係に不和が生じるケースもあります。
例えば、以下のような発言・行為がKYに該当します。
・失恋して傷心している友達に、自分と恋人との惚気話を聞かせてしまう
・病気を患っている知り合いに、同じ病気にかかって亡くなった親類のエピソードを話してしまう
・同僚の昇進祝いの席で、自分の自慢話ばかりしてしまう
などです。
一般的にKYは空気が読めない人に対する批判、または自虐として用いられる場合が多いです。
一方で、空気を気にする風潮は改めるべきと主張する声もあり、あえてKYを自称して周りの雰囲気に流されずに積極的に自分の意思を表明しようとする人もいます。
「KY」以外の頭文字略語の若者言葉
KYは元々、ネットスラングの一つに過ぎませんでしたが、2007年に若者を中心に大きな注目を集めました。
文章や節の頭文字を取った略語はKY以前にも存在していましたが、近年稀にみる流行を遂げたため、これらをまとめて「KY語」または「KY式日本語」などと総称する場合もあります。
KY以外のKY語として、以下のようなものがあります。
・JK(女子高生)
・kwsk(詳しく)
・nnkr ( 何これ?)
・mjk(マジか?)
・AM(後でまたね)
・HK(話変わるけど)
・JO(時代遅れ)
もともと90年代にコギャルと呼ばれていた10代~20代の女性が、様々なKY語を生み出しており、現在においてもその文化が根強く残っていると考えられます。
また、歴史を紐解けば、大日本帝国海軍で使用されていた俗語として「MMK(もててもてて困る)」等の事例を確認でき、昭和初期にもすでにKY語の文化は存在していたようです。
一方、英語圏において、文章を頭文字で省略する習慣は日常的に行われています。
例えば「as soon as possible(できるだけ早く)」を「ASAP」と略したり、昨今では「Play of the Game(素晴らしいゲームプレイに対する賞賛の意)」を「POG」と略すのが流行しています。
「KY」の例文・用例
KYを使った例文・用例を紹介します。
●うちの親、マジKYなんだけど。
●私KYだから不謹慎なこと言っちゃったかも。
SNSでの「KY」の使われ方
カンバンEV
とある自動車会社で、有能新人がKY上司サンドラにボロカスに言われながら、同期とバチバチに火花を散らして評価を勝ち取るゲーム。
ゲーム中に2回〜3回ある評価会議でライバルを出し抜けるかが鍵。
評価項目はもちろん、報告順までもが社内政治。
あれっ?俺ゲームやってたんだっけ? pic.twitter.com/Kmjp537jOX— おにゐる (@onigonta) May 4, 2021
人間のパジャマの中で落ち着いてたのにマジKYなんですけどーー!! pic.twitter.com/7Z3A9tPlLV
— ノビター(5匹家族) (@00shitemita) December 23, 2020
「KY」の類義語
KYの類義語はありませんでした。
「KY」の対義語・反意語
KYの対義語・反意語はありませんでした。