「エスプレッシーヴォ」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「エスプレッシーヴォ」の意味とは
エスプレッシーヴォとは、表情豊かにという意味の演奏記号です。「エスプレッシーボ」とも表記します。
「エスプレッシーヴォ」の語源
エスプレッシーヴォの語源は、イタリア語の「espressivo」です。
和訳すると「表情豊かに、表現力豊かに」という意味になります。
そこから、感情をきちんと演奏に乗せることを指示する発想記号(演奏時の心づもりなどを指示する記号。曲想標語)として使われるようになりました。
「エスプレッシーヴォ」のポイント
エスプレッシーヴォは、楽曲や楽章全体の指示として譜面の冒頭に明記されていたり、「この小節から特に表情豊かに演奏してほしい」という時には途中から登場する場合があります。表記としては「espress」や「espr」という略称が多いです。
「表情豊かに」という指示は非常に抽象的といえますが、音の強弱や音色、テンポの変化など、音楽には表情を乗せるための様々な要素があります。
無理にテンポなどを変えて際立たせるのではなく、その楽曲のテーマやメロディに合わせて自然と表現するのが好ましいとされています。
楽器の演奏者のセンスはもちろんですが、オーケストラや合奏であれば、指揮者の解釈とその指示が非常に重要になってきます。
「エスプレッシーヴォ」が使われている楽曲
例として、下記の楽曲で「エスプレッシーヴォ」が使われています。
- ショパン「ノクターンop.9-2」
- ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ31番 op.110」の第1楽章
「エスプレッシーヴォ」の例文・用例
エスプレッシーヴォを使った例文・用例を紹介します。
●エスプレッシーヴォとあるので、もう少しメリハリをつけてみよう。
●この楽曲でいうエスプレッシーヴォは喜びよりも悲しみに重点を置いた方がよさそうだな。
SNSでの「エスプレッシーヴォ」の使われ方
ドイツのオケで初めて武満さんの曲を弾いているが、なんとも興味深い。譜面に書いてある、強弱などのほんの少しの音色変化的な表現を、ここぞとばかりにエスプレッシーヴォで弾いてしまったりするから、音楽がアクティブ過ぎて張り詰めた様な緊張感、静寂の雰囲気がなかなか出てこない。。。
— 矢崎裕一 (@luigiyazaki) October 5, 2013
第九の楽譜にはエスプレッシーヴォ(表情豊かに)、ドルチェ(甘く)、カンタービレ(歌うように)と数種類の指示がある なんとなく演奏するのではなく、ひとつひとつ意味のある処理、演奏にしたい
— 安野英之 (@hidetco) September 3, 2011
「エスプレッシーヴォ」の類義語
エスプレッシーヴォの類義語は、「コン・エスプレッシオーネ(con espressione)」です。
こちらも「表情豊かに」という意味の発想記号として使われます。
「エスプレッシーヴォ」の対義語・反意語
エスプレッシーヴォの対義語・反意語はありませんでした。