「ペルデーンドシ」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「ペルデーンドシ」の意味とは
ペルデーンドシとは、だんだん遅く弱く、消えていくようにという意味の演奏記号です。「ペルデンドシ」とも表記します。
「ペルデーンドシ」の語源
ペルデーンドシの語源は、イタリア語の「perdendosi」です。
元となる単語の「perdere」には「失う、なくす」や「負ける、損をする」といった意味があることから、鳴っていた音がだんだんなくなる、消えていくような演奏を指示する演奏記号として使われるようになりました。
「ペルデーンドシ」のポイント
ペルデーンドシは、速度と強さの両方に指示を出す演奏記号になります。
通常、速度だけを徐々に落とすのであれば「リタルダンド(rit.)」を使い、徐々に音を弱くする演奏であれば「ディミヌエンド(dim.)」や「デクレッシェンド(decresc.)」を使います。
このどちらも落とすことで、まるで音楽隊が遠くへ去っていってしまったような、オルゴールの音色がゆっくりと止まっていくような雰囲気を出すことができるのが「ペルデーンドシ」という演奏記号です。
「ペルデーンドシ」の例文・用例
ペルデーンドシを使った例文・用例を紹介します。
●ここはペルデーンドシなので、心もゆっくりと鎮静させていくようなイメージで演奏してください。
●ペルデーンドシを木管楽器で表現するのはなかなか技術がいるよね。
SNSでの「ペルデーンドシ」の使われ方
仕事で大量のタスクがあるとき、演奏記号を思い浮かべながらこなしていくと、少しは精神が和らぐのではないだろうか。
ルーティンは「カンタービレ」(歌うように)
頭を使うなら「スピリトーゾ」(魂を込めて)
会議は「コン・フオーコ」(火のように)
退勤は「ペルデーンドシ」(消えるように)— 六畳のえる (@romans_et_cafe) June 5, 2018
perdendosiペルデンドシを楽譜に書く度に、頭の中で2000年代風萌えキャラが「ぺるどんでし!」って言う。
— ケンタ (@knt_111) September 17, 2020
「ペルデーンドシ」の類義語
ペルデーンドシの類義語は、「デクレッシェンド」「ディミヌエンド」「リタルダンド」です。
デクレッシェンド、ディミヌエンドはどちらも「だんだん弱く」という意味、リタルダンドは「だんだん遅く」という意味で使われる演奏記号です。
また、「デクレッシェンド」と「ディミヌエンド」には大きな違いはなく、日本ではデクレッシェンドが、イタリアではディミヌエンドが主流となっています。
「ペルデーンドシ」の対義語・反意語
ペルデーンドシの対義語は、「クレッシェンド」「アッチェレランド」です。
クレッシェンドは「だんだん強く」という意味、アッチェレランドは「だんだん速く(そして終わる)」という意味で使われる演奏記号です。