「アホノミクス」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「アホノミクス」の意味とは
アホノミクスとは、安倍晋三元内閣総理大臣が掲げた経済政策「アベノミクス」を激しく批判する言葉です。
経済学者で同志社大学大学院教授の浜矩子さんが提唱し、2013年のユーキャン新語・流行語大賞の候補語50語に選ばれました。
「アホノミクス」の語源
アホノミクスは「アベノミクス」と、愚かであることを表す「アホ」が組み合わさった言葉です。その名の通り、アベノミクスのことを「愚かで間違った経済政策で、必ず失敗するであろう」と揶揄するときに使われます。
第2次安倍内閣が発足した2012年末からアベノミクスが始まりましたが、浜教授は2013年5月の時点で、すでにアホノミクスという言葉を使っていました。2020年9月に安倍元総理が辞任するまで、一貫してアホノミクス呼びは続き、その後菅義偉内閣に代わってからは「スカノミクス」という言葉も生み出しています。
アベノミクスを「アホノミクス」と呼んだ理由は?
アベノミクスは、
- 世の中に出回るお金の量を増やして円安を進め、輸出をしやすくする
- 公共事業を増やして建設会社などに儲けてもらう
- 法人税を下げて民間企業にお金を使ってもらう
といった政策で、経済を上向きにすることを目指します。
これらの政策を、浜教授はそれぞれ、
- 円安で見せかけの株価上昇が起こっても意味がないし、円安を進めると資源の輸入にお金がかかるので、その分労働者の賃金が下がってしまいかねない
- 公共事業を増やしても日本経済全体の復活には繋がらない
- 民間企業にお金を使ってもらうことばかりで、個々の生活者に目を向けられていない
などの理由を挙げて否定しています。
また、浜教授は『さらばアホノミクス:危機の真相』(2015年、毎日新聞出版)や『アホノミクス 完全崩壊に備えよ』(2016年、角川新書)など、タイトルにアホノミクスがついた本を多数出版しており、その中でもアベノミクスを痛烈に批判しています。
「アホノミクス」の例文・用例
アホノミクスを使った例文・用例を紹介します。
●アホノミクスのせいで日本経済が破綻するのではないか。
●こんな間違った政策、アベノミクスじゃなくてアホノミクスと言ったほうがいいだろう。
SNSでの「アホノミクス」の使われ方
復興の証と言われるが、本当かな?今だに、帰宅困難者、住宅 病気や自殺者までいて、故郷へ帰れない方達も沢山いる!インフラだけが復興しても証になるのか、それとアホノミクスの桜を見る会でも、芸能人が税金を無駄にして、今回も沢山絡んでいるが、利害が無ければ良いが国民が問題有りとしたオリパラ
— ペペル先生 (@GeDc9VsT6WVZpAK) March 26, 2021
娘「アホノミクス反対」
父「アホとは何だ!! アベノミクスで株価が上がったし、有効求人倍率も上がった」
娘「年金の金を株に入れる量を増やしたからでしょ。人口分布の結果でしょ。エンゲル係数上がってるんだけど、どこがアホじゃないの?」
父「…」— サヨクかぶれた娘を論破して正す父bot (@sayokukabure) March 27, 2021
「アホノミクス」の類義語
アホノミクスの類義語は「どアホノミクス」「妖怪アベノミクス」です。
どちらも浜矩子教授が呼び始めた言葉で、意味はアホノミクスと同じ。アベノミクスを激しく批判する言葉です。
「アホノミクス」の対義語・反意語
アホノミクスの対義語・反義語はありませんでした。