「初志貫徹(しょしかんてつ)」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「初志貫徹(しょしかんてつ)」の意味とは
初志貫徹とは、最初の決意を最後まで持ち続け、貫き通すことを意味する四字熟語です。
「初志」とは、最初に決めた志(こころざし)や、夢、目標のことです。
一方「貫徹」とは、「やり続けること」「貫き通すこと」を意味します。
「初志貫徹」はこの二つの熟語を合体させた言葉です。
仕事や勉強、趣味など何かをやり続ける中で、他のことに気を取られたり、目が眩んだりして、やる気を失ってしまったり、道を踏み外してしまう場合があります。
しかし、そんな中でも最初に決めた志を思い出すことで、再びやる気を奮い立たせ、正しい道へと軌道修正することができます。
すなわち、大きな仕事や人生の目的を達成するうえで「初志貫徹」は欠かせないもの、と一般的に考えられています。
そのため、就職や転職の面接などで座右の銘としてアピールする人も多いです。
あるいは、会社や組織の経営理念・スローガンとして、初志貫徹が採用されるケースもあります。
ちなみに、間違われやすい言葉として「初心忘れるべからず」があります。
これは世阿弥の言葉ですが、「初心者だった頃の気持ちを忘れずに精進を怠るな」という意味です。
「初志貫徹」が話題になったニュース
初志貫徹はポジティブな印象を持たれやすいため、座右の銘や書き初めの言葉として好んで選ぶ人も多いです。
例えば直近のニュース(22年1月現在)では、西部ライオンズの山川穂高選手がプロ9年目にあたる今年の漢字として「初志貫徹」を選んだことが話題になりました。
書道8段を持つ山川選手は、自身のインスタグラムを更新し、見事な筆遣いを披露して見せました。
「初志貫徹」が花言葉の植物
初志貫徹は「アオキ」の花言葉としても知られています。
アオキとは耐寒性の高い常緑樹で、園芸用の庭木としても人気があります。
極寒に耐えうる特徴が「揺るがない決意」を彷彿とさせるため「初志貫徹」の花言葉が与えられたのではないかと考えられます。
アオキには、初志貫徹のほかに「変わらぬ愛」「永遠の愛」等の花言葉があります。
いずれも最初の決意を貫き通す点で共通しています。
「初志貫徹」の英語表現
初志貫徹の意味を英語で伝える場合には、以下の表現が一般的です。
・achieve one’s original object(最初の目的を達成する)
achieveは「達成する」、originalは「最初の、元の」、objectは「目的」を意味します。
あるいは、以下の表現でも初志貫徹の意を伝えることができます。
・carrying out one’s original intention
carrying outは他動詞として用いることで「〇〇を成し遂げる」という意味を持ちます。
intentionは「目的」なので「最初の目的を成し遂げる」という風に解釈できます。
「初志貫徹」の例文・用例
初志貫徹を使った例文・用例を紹介します。
●初志貫徹の精神で学問に励む。
●何度も心が折れそうになったが初志貫徹でやり切った。
SNSでの「初志貫徹」の使われ方
生きてく中で時に判断を迫られる時ありますね 悩んでも考えても答えが見つからない場合ありますね
そんな時は初志貫徹です!
初めに心に決めた志しを最後まで貫きましょう!
その気持ち度胸がこれから先の人生にも役立つと思います。
周りを気にせず自分らしい考えをもって前に進みましょう!— スーパーの魚屋 (@chankosakana) January 20, 2022
色はめちゃくちゃ悩んだんですよね〜
街中で見る赤やグレーに目移りしながらも最後は初志貫徹でパールホワイトにしました❗️?
(このあとめちゃくちゃ雪かきしました) pic.twitter.com/li7nHhLu0i— MAZDA3大好きさん (@Mazda3TTtt) January 16, 2022
「初志貫徹」の類義語
初志貫徹の類義語は、「終始一貫」「首尾一貫」「徹頭徹尾」です。
終始一貫(しゅうしいっかん)とは、最初から最後まで態度や行動を変えずに、やり遂げることを意味する四字熟語です。
首尾一貫(しゅびいっかん)とは、主張や方針が最初から最後まで変わらないことを意味する四字熟語です。
徹頭徹尾(てっとうてつび)とは、最初から最後まで主張や方針を貫くことを意味する四字熟語です。
「初志貫徹」の対義語・反意語
初志貫徹の対義語は、「臨機応変」「融通無碍」「朝令暮改」です。
臨機応変(りんきおうへん)とは、状況に応じて適切な処置・対応を取ることを指す四字熟語です。
融通無碍(ゆうずうむげ)とは、何物にもとらわれずに自由であることを意味する四字熟語です。
朝令暮改(ちょうれいぼかい)とは、朝に出された命令が夕方には変更されてしまっていることを意味する四字熟語です。
方針が二転三転することをネガティブに評価する時に用いられます。