「ワープア」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「ワープア」の意味とは
ワープアとは、働いてはいるけれど、生活に必要最低限の収入しか得ることができない人たちという意味です。
「ワープア」は「ワーキングプア(working poor)」を省略した言葉です。
正規雇用やそれと同じような形態でフルタイムで働いて入るけれど、最低限の収入しか得られず、生活が苦しい人のことを指します。
日本語では「働く貧困層」と言われることもあります。
国や行政が最低時給を上げるなどの対策を行っていますが、ワープアは増え続けているという現状があります。
「ワープア」の語源
「ワープア」は英語の「working poor」に由来するカタカナ語です。
もともとはアメリカで使われ始めた言葉で、現在ではアメリカだけではなく、日本やEUの国々などでも使われています。
「ワープア」は日本に限った話ではなく、多くの資本主義の先進国で深刻な社会問題となっています。
「ワープア」の概要
「ワープア」には明確な定義があるわけではありませんが、日本では年収200万円以下の世帯を指すことが多いです。月収にすると15万円程度です。
実家で生活している分には問題ないかもしれませんが、家賃や食費、光熱費などの生活費が全て自己負担の場合はなかなか厳しい状況です。
近年は、特に若年層の間で問題となっています。
年収200万円未満の割合は、男性の全国平均は約20〜25%、女性の全国平均は約40〜50%となっており男性よりも女性の割合が高い傾向にあります。
また、都道府県別にみると、沖縄、青森、秋田など九州や東北地方が都市部よりも賃金が低い傾向にあり、ワーキングプアも多い傾向にあります。
沖縄、青森、秋田の3県は最もワーキングプアの割合が高く、50%を超えています。
「ワープア」の現状
最近では、「高学歴ワーキングプア」と呼ばれる人も増加しています。
大学院で修士課程や博士過程を卒業したのにも関わらず、正規雇用につくことができない人たちもいます。
また、弁護士や医師などの国家資格を取得したのにも関わらず仕事に就けない人も「高学歴ワーキングプア」にあたります。
「ワープア」の例文・用例
ワープアを使った例文・用例を紹介します。
●高学歴なあの子も今や ワープア に悩んでいる。
● ワープア から脱出するため、転職を考えている人が増加している。
SNSでの「ワープア」の使われ方
大学病院はマジでそんくらい 外勤しないと家族養えないし住宅ローンも組めませんよ 「外勤なきゃ僕らなんてワープアですよ」って若い先生は言ってますよ
— ぜんペン (@heshi_penguin) August 31, 2020
私の知るワーホリ帰りの人、殆どが今ワープア。帰国後は派遣で半年、1年働いたら辞めて海外に旅に出るを繰り返す、旅先で彼氏見つけて国際結婚の夢も叶わず、そのうちにリーマンショックで正社員になるチャンスを絶たれ、派遣も歳を重ねるごとに途切れ途切れの契約になりの綱渡り生活に陥ってる。
— 2度浸け禁止 (@niodukeno) August 23, 2020
「ワープア」の類義語
ワープアの類義語は、「働く貧困層」「ワーキングプア」「安月給」「低賃金」などが挙げられます。
また、「ワープア」と同様に社会問題となっている「ネットカフェ難民」という言葉があります。
特定の住居に住まず、ネットカフェでの生活を続けている人たちのことを指します。
シャワー室などが完備されており、アパーなどを借りるよりも安く済み便利だという点もありますが、正式な住所ではないため住民票がとれないことが問題となっています。
しかし、アパートを借りるにはある程度まとまったお金が必要になるのでネットカフェでの生活から抜け出せない人たちが多いというのが事実です。
「ワープア」の対義語・反意語
ワープアの対義語は、特にありませんでした。