「基底膜」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「基底膜」の意味とは
基底膜とは、表皮と真皮の間にある部位で、厚さ約0.1マイクロメートルの薄い膜という意味です。
「基底膜」を構成する層
基底膜は、「表皮細胞」「透明板」「基底板」「線維細網板」の4つの層で構成されています。
表皮細胞
表皮細胞は、表皮に存在する細胞のことで、代表的なものにはメラノサイトがあります。
メラノサイトは、紫外線による細胞へのダメージを抑える役割を持っています。
透明板
透明板、厚さはわずか10~50ナノメートルの薄い膜です。
表皮細胞と基底板の間にあり、「17型コラーゲン」と呼ばれる分子がヘミデスモソームを規定板に直結させています。
基底板
基底板は、表皮細胞と基底板の間にある、20~300ナノメートルほどの膜です。
電子顕微鏡が発明された20世紀半ばに発見されました。
線維細網板
線維細網板は、多糖類・糖タンパクが豊富細網線維の薄層です。
基底板と結合しています。
「基底膜」の役割
基底膜は、表皮を支え、表皮と真皮を繋げることで、健やかな肌の維持を支えています。
例えば、血管のない上皮に栄養を届けたり、上皮の物質を下層へと運び、肌の代謝を助けているのも基底膜です。
また、細胞の増殖や分化を制御し、上皮が下層へ向けて細胞を増殖させないように防いでいます。
「基底膜」を守るために
基底膜は、紫外線や汚れの蓄積、乾燥によってダメージを受けます。
日頃から日焼け止めを塗り、洗顔料を十分に泡立てた洗顔や、十分な保湿を心がけましょう。
「基底膜」の例文・用例
基底膜を使った例文・用例を紹介します。
● 基底膜はさまざまな成分で構成されていますが、成分のほとんどは上皮細胞で作られています。
●基底膜は、紫外線から肌を守ることで、分解酵素による破壊を防ぎます。
SNSでの「基底膜」の使われ方
ヒトは、加齢により聴力が低下します。⁰
音波で鼓膜が振動すると、内耳の蝸牛にある基底膜が揺れ、基底膜上の内有毛細胞が音刺激に応じた活動電位を発生させ、脳にパルス状の電気信号が送られます。
⁰長く音刺激に曝されて有毛細胞が摩耗し、活動電位を発生できなくなることが、聴力低下の一因です。 pic.twitter.com/myUWWd7KY2— final LAB (@final_LAB) May 19, 2020
全身で100億本もある毛細血管は全身に分布し、内皮細胞一層で基底膜という薄い膜で覆われています。血管壁に点在する周皮細胞は、毛細血管の損傷時にコラーゲンをつくり、傷を修復し新しい血管をつくります。が、この修復機能が機能しないとゴースト血管が発生します。#ゴースト血管 #毛細血管pic.twitter.com/4ItoqGFyJw
— 乾康彦 子宝とアトピーのための薬膳と漢方中医学 (@inuikanpo) May 15, 2018
「基底膜」の類義語
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「基底膜」の対義語・反意語
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