「茫然自失(ぼうぜんじしつ)」とは?意味と例文が3秒でわかる!

「茫然自失」の意味とは

茫然自失(ぼうぜんじしつ)とは、驚きや悲しみなどの強い感情によって、呆然としたり我を忘れたりする様子を表す四字熟語です。

「茫然自失」の語源

「茫然自失」は中国の書物『列子(れっし)』を語源とする言葉です。孔子の弟子「孔門十哲」の一人である子貢(しこう)のエピソードに由来しています。

子貢は列子が弟子に向けて説いた話を理解することができずに呆然とし、仲間弟子の「顔淵」(がんえん)が理解できたと答える様子を見たことから深く落ち込みました。子貢は、食事も睡眠も取らず「茫然自失」の状態で7日間を過ごした結果やせ衰えてしまいました。そのような状態になるまで我を忘れてしまった子貢の状態が「茫然自失」の由来となります。

「茫然自失」の英語表現

茫然自失を英語で表すと次のような表現になります。

・bewildered(困惑する、途方に暮れる)[出典:Weblio英和辞典]
・at a loss(どうしたらよいかわからない)[出典:goo辞書]
[出典:ジーニアス和英辞典]

「茫然自失」の例文・用例

茫然自失を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●事故現場を目の当たりにして、彼は茫然自失した。
●彼女は突然の解雇通知を受け、茫然自失した。

SNSでの「茫然自失」の使われ方

「茫然自失」の類義語

茫然自失の類義語は「呆然とする」、「あっけにとられる」、「我を忘れる」です。
「呆然とする」は、気抜けしてぼんやりするさま、「あっけにとられる」は、どうして良いかわからずぼんやりするさま、「我を忘れる」は物事に心を奪われぼんやりする、という意味です。

「茫然自失」の対義語・反意語

茫然自失の対義語・反意語は「泰然自若(たいぜんじじゃく)」や「冷静沈着(れいせいちんちゃく)」
です。「泰然自若」はどんな状況でも動じないこと、「冷静沈着」は冷静さを保つことを意味する四字熟語です。

四字熟語

Posted by 亜樹南川