「HD(エイチディ)リマスター」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2020-05-30

「HD(エイチディ)リマスター」の意味とは

HDリマスターとは、古い映像の画質をよくすることです。

ゲームや映画などの映像グラフィックを、HDで最適な状態で再生できるようにデジタル化する技術のことで、ブルーレイやフルハイビジョン放送などに必要な高精細映像の制作で用いられます。

「リマスター」は「リメイク」と混同されがちですが、リメイクというのは、映像の質というより作品の内容自体を作り直すことなので、意味が異なります。

「HDリマスター」の語源

「HD」とは「High Definition」の略です。

映像の画面を構成する画素数・解像度の水準を表す言葉の一つであり、従来より高解像度のものです。

「リマスター」とは、「リマスタリング」のことです。

「マスタリング」に「再び」という意味の接頭辞「リ」をつけたのが「リマスタリング」です。

「マスタリング」とは、映像や音楽制作の過程で行われるノイズを消去するなど要素を調整し、あらゆるデバイスで最適に再生されるようにする技術のことをいいます。

そして時代が変わると、機材の性能や質も変化、向上していきます。

そのためリマスタリング、つまり過去の作品をマスタリングの段階から新たに作り直し調整することで、よりクオリティの高い状態で映像を楽しめるようにするのです。

以上を踏まえると「HDリマスター」というのは、HD規格に基づいた映像における最適化の技術であるということが理解できます。

「HDリマスター」の特徴

HDリマスターは大別して、二つの方式に分けることができます。

一つ目:フィルムをHD解像度でデジタル化

HDとは、従来に比べ高精細なテレビの解像度のことです。

フィルムなどの原版に記録された映像をコンピューターでスキャンしデジタルデータにしていきます。

その際フィルムのゴミを取り除いたり、劣化してあせてしまった色を鮮明にしたり修復します。

「HDテレシネ」とも呼びます。

二つ目:SD画質の映像をHD画質に拡大

SDとは、アナログ放送時代からHDテレビが登場するまでの間のテレビ解像度です。

SDはHDより解像度が低く縦横比率も異なるので、画像を拡大してHD規格に合わせます。

しかし単純に拡大するだけでは輪郭が曖昧になったり、発色の具合が変わったりと画質が下がってしまうことがあるので、
違和感のないよう調整します。

こちらは「アップコンバート」とも呼びます。

この二つの大きな違いは一言でいうと、フィルムをデジタル化するか、デジタルデータの画質を上げるかの違いです。

大半の場合、HDリマスターというと前者を指すことが多いです。

ちなみに、映像作品のリマスタリングを行うことを「デジタルリマスター」といい、これをHD画質で行うと「HDリマスター」となります。

「HDリマスター」の例文・用例

HDリマスターを使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●好きな映画のHDリマスター版DVDを買ったけど、一体どれくらい綺麗になったのか。
HDリマスターのレベルが低くて見づらい。

SNSでの「HDリマスター」の使われ方