「腕」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「腕」の意味とは
腕とは、「かいな」と読み、肩から肘(ひじ)までの間という意味です。
「腕」の語源
腕(かいな)は「腕(うで)」の古語で、奈良時代の712年に編纂された『古事記』中巻には、次のような歌謡が見られます。
―ひさかたの 天の香具山 鋭喧(とかま)に さ渡る鵠(くび) 弱細(ひはぼそ) 撓(たわ)や腕(かひな)を 枕かむとは 我(あれ)はすれど さ寝むとは 我は思へど 何が著(け)せる 襲(おすひ)の裾に 月立ちにけり とうたひたまひき。
(「天の香具山の上を渡る白鳥よ その細長い首のようにか弱い腕を 枕にしたいと私は思うのだが あなたと寝たいと思うのだが あなたの衣服の裾に月が立ってしまった」と歌いました。)
「腕」の特徴
腕(かいな)は「腕(うで)」の古い言い方ですが、相撲においては「腕(かいな)を返す」などと現在でも使われます。
「腕」の注意事項
「腕(うで)」が「肩から手首までの間」をさすのに対して、腕(かいな)は一般的には二の腕と呼ばれる「肩から肘までの間」をさします。
また、「腕(うで)」は体の部位の意味から転じて、「腕によりをかける(十分に力を発揮しようと意気込む)」「腕をふるう(能力や技量を十分に発揮する)」のように、腕前、技量も表します。
「腕」の英語表現
英語では、腕(うで)を表す「arm」と同じ表現が用いられます。
―a two-handed arm twist-down(腕ひねり)
―He prevented a sumo opponent from getting at his mawashi by inserting his arm under his armpit and forcing his elbow up.(彼は腕を返した。)
「腕」の表現の広がり
相撲で使われる腕を使った言葉を紹介します。
腕(かいな)を返す
相撲で、相手の脇の下に差し入れた腕の肘を上へ上げて、相手にまわしを取らせないようにすることです。「差し手を返す」とも言います。
腕捻り(かいなひねり)
相撲の決まり手の一つで、両手で相手の一方の腕を取って横に捻り倒すことです。
「腕」の例文・用例
腕を使った例文・用例を紹介します。
●腕を返して、相手にまわしを取られないようにする。
●決まり手は、腕捻りだった。
SNSでの「腕」の使われ方
炎鵬関が、腕捻りを繰り出した。https://t.co/PQ5fHsN097
— 佐々木一郎 (@Ichiro_SUMO) July 12, 2019
【スポーツの言葉考】
相撲で使われる「腕を返す」。「腕」と書いて「かいな」と読むのは相撲用語でなく日本語の古い読みだが、腕を返すとはどういうことなのでしょうか。 https://t.co/UPmZ1asfTL
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) August 4, 2020
「腕」の類義語
腕の類義語はありませんでした。
「腕」の対義語・反意語
腕の対義語・反意語はありませんでした。