「自重」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2020-02-29

「自重」の意味

自重とは、言動を慎んで、軽はずみなことをしない態度のことです。読み方は「じちょう」です。

ネット上では他人に呼びかける使い方が多く、その場合は 「自重しろ」「自重ww」 などと使います。

それらには、「調子にのるな!」「引っ込め!」のようなニュアンスがあります。

「自重」の語源

自重はネット用語でも若者言葉でもなく、辞書に載っている言葉です。以下、goo国語辞典の抜粋です。

じちょう 【自重】
(名)スル
– (1)自分自身を慎んで軽々しい言動をとらないこと。
– (2)自分自身の体を大切にして健康をそこなわないようにすること。自愛。
– (3)自分の品位を考え、みだりに卑下しないこと。

ネット上で使われる自重は主に(1)の使い方になります。

「自重」の英語表現

自重は英語で、「be prudent」と書き表します。

「もっと自重しろ!」は、「Be more prudent!」になります。

「自重」の使用上の注意

自重には、「やめてくれ」という拒否の意図で使用するだけでなく、「やりすぎだが楽しい」「もっとやれ」という受容を意図するケースがあります。

どちらの意図であるかは、「自重しろww」のように、「w」がついているか否かで判断するとよいでしょう。

どんなときに受容された表現となるのでしょうか。

例えば、才能の無駄遣いのような、面白いネタや創作物を次々と投稿する人やその作品などに対してです。その際の「自重ww」は、ある種の賞賛表現として使われます。

他にも、ニコニコ動画などでは、動画や音楽PVでコメントが殺到し画面を埋め尽くすことを「弾幕」、「弾幕ソング」などと呼びますが、その際も 「弾幕自重」などのフレーズが使われます。

「自重」普及の背景

この言葉がネット上で使われるようになった背景は、2000年8月3日に発売されたゲーム「真・三國無双」内でのセリフ「自重せよ」にあります。

「真・三國無双」では三国志をテーマとしたゲームで、プレイヤーが戦場で無茶がすぎると「危険ですぞ! ご自重くだされ! 」「危険です! 自重なさい!」「危ないねぇ、自重してくれんかね」などと登場キャラから注意を促されます。

このゲームは、日本国内でシリーズ累計1000万本以上も売れており、「自重」を普及するに足る、人気がありました。

「自重(じじゅう)」について

自重には、「じじゅう」としての使い方もあります。意味は「じちょう」と異なり、ネット用語ではありません。

「自重(じじゅう)」とは、筋トレなどで使う言葉です。

「自重トレーニング」は、自分自身の体重を負荷として利用するトレーニング方法です。腕立て伏せ・逆立ち・懸垂・スクワットなどが当てはまります。

「自重」の例文・用例

自重

自重を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●お酒を飲むのもいいけど、重要な場では絶対に自重するように。
●もっと自重しろwww

SNSでの「自重」の使われ方

「自重」の類義語

自重の類義語は、「自粛」です。

「自粛」とは、他者からの評価を気にして、自ら自分の行いや態度を控えることです。

「自重」の対義語・反対語

ネット用語としての自重の対義語は、「無双」です。

「無双」とは、圧倒的な力を見せるさまを意味します。これは、ネット用語・若者言葉として使われる場合の意味になります。

これもゲーム「真・三國無双」により普及しました。