「朝三暮四(ちょうさんぼし)」とは?意味と例文が3秒でわかる!

「朝三暮四」の意味とは

朝三暮四(ちょうさんぼし)とは、目先の違いにとらわれて、結局同じ結果であることに気がつかないこと。また、目先の利害を強調して言葉巧みに相手を欺くことを表す四字熟語です。転じて、生計や暮らしという意味でも用いられます。

「朝三暮四」の語源

朝三暮四の語源は「荘子」や「列子」に見られる故事です。中国春秋時代、宋の狙公が飼っていた猿に「トチの実を朝に3つ、晩に4つ与えよう」と言ったら猿が怒り出したので「朝に4つ、晩に3つ与えよう」と言ったらとても喜んだ、という逸話が元となっています。
「荘子」では目先の違いにとらわれてしまい、結果が変わらないことに気づかないでいるという点を強調しているのに対し、「列子」では巧みな言葉で相手を欺くことに焦点を当てて書かれています。

「朝三暮四」の英語表現

「朝三暮四」のように「どちらを選んでも大差ない」ことを表す英語表現には、次のようなものがあります。
・six of one and half a dozen of another(6個のものと半ダースのもの)
6個のものと、半ダース(12個入りの半分)のものは、どちらを選んでも同じ数を指すことから、「どっちもどっちである」ことを表しています。

「朝三暮四」の例文・用例

朝三暮四

朝三暮四を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●店員に勧められるままカードを作ったが、結局あまり使わず、買い物分のポイントより会費の方が高くついてしまった。まさに朝三暮四だ。
●商品が値下げしていると思ったら送料が上がっていた!これでは朝三暮四だ。

SNSでの「朝三暮四」の使われ方

「朝三暮四」の類義語

朝三暮四(ちょうさんぼし)の類義語は、「暮四朝三(ぼしちょうさん)」や「狙公配事(そこうはいじ)」です。いずれも意味は朝三暮四と同じです。

「朝三暮四」の対義語・反意語

朝三暮四の明確な対義語・反意語はありませんが、敢えて挙げるとするならば「清廉潔白(せいれんけっぱく)」が該当します。意味は「心や行いが清くて正しく、後ろめたいところがない様子」です。

四字熟語

Posted by 亜樹南川