「ユビキタス」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2020-06-28

「ユビキタス」の意味とは

ユビキタスとは、時間や場所を選ばず、誰でも簡単にコンピューターを利用できる様子です。

どこにいてもコンピューターがあり、いつもネットワークを利用できたり繋がっていたりする状態をいう概念として使用される言葉です。

ユビキタスにおけるコンピューターとは、パソコンや携帯電話に限らず、家電、自動車、自動販売機なども指します。

そいったあらゆる場所に情報通信技術がちりばめられ、それらを活用することによって快適で便利な生活を送ることができます。

見えない場所でコンピューターが働いていて、無意識のうちに活用し豊かな生活を送っているような状態です。

例えば、エアコンや冷蔵庫などの電化製品にコンピューターが入っており、外出先から別の端末のコンピューターを用いてスイッチを操作することで、その場にいなくても製品を動かすことができる状態が挙げられます。

ネットカフェなど街中の施設にあるコンピューターを使って、自分のデータや必要なサービスにアクセスすることもユビキタス的といえます。

また、スマートフォンはもちろんのこと、交通系ICカード、ウェアラブルコンピューター、ARの技術もそうですし、普段は意識することのない日常の様々なところにも溶け込んでいます。

このように、コンピューターがあらゆるところに配置され、あらゆるものに内蔵されていて、そしてそれらがネットワークを介して繋がっていることが、ユビキタスなのです。

「ユビキタス」の語源

ユビキタスは、英語の「ubiquitous」をカタカナ語にしたものです。

「ubiquitous」の語源となっているのはラテン語の「ubique」で、「あちこちに広く存在する」という意味があります。

ゼロックスのパロアルト研究所に所属していたマーク・ワイザー博士が「社会にコンピューターが溶け込んでいて活用できること」を「ユビキタスコンピューティング」と名付けたことが、この言葉が広まるきっかけになったとされています。

「ユビキタス」の派生語

ユビキタス社会

ユビキタスが生活に完全に浸透することで実現する豊かな社会のことです。

ユビキタスネットワーク

いつでもどこでも多様なサービスの利用が可能なネットワーク環境のことです。

野村総合研究所が提唱した「ユビキタスネットワーク社会」から広まったとされている言葉です。

「ユビキタス」の例文・用例

ユビキタスを使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●今やユビキタスは当たり前のことになってしまった。
ユビキタス社会の便利さを痛感している。

SNSでの「ユビキタス」の使われ方

「ユビキタス」の類義語

ユビキタスの類義語は「パーベイシブコンピューティング」、「IoT」です。

パーベイシブコンピューティングとは、必要な情報を簡単かつ安全に得られる状態のことです。

英語表記は「Pervasive computing」で、「Pervasive」は「普及する」という意味があります。

いつでも、どこでもネットワークに接続が可能な環境を指し、ユビキタスの言い換え表現として用いることができます。

IoTとは、すべてのものがインターネットに接続され連携するという意味です。

「Internet of Things」の略で、直訳すると「もののインターネット」です。

あらゆるものがネットワークを介して繋がることで、各々のものから情報を取得できたり操作できたりすることを指します。

「ユビキタス」の対義語・反意語

ユビキタスの対義語・反意語はありませんでした。